2017年8月19日土曜日

美作の袴ヶ仙

無料の鳥取自動車道のおかげで姫路から岡山県北部・鳥取県にかけての山に行きやすくなりました。この袴ヶ仙もそのひとつです。鳥取自動車道の大原で降りて、北に走り筏津から知社へ入ると大規模林道粟倉木屋原線となります。快適な道で木地山峠を越えて、宮ノ上に入りました。この林道がないと、南から大回りしなければならないので、林道さまさまです。宮ノ上の入り口に案内板があり、集落の中を通って来て北に向かうと登山口があります。そこから西は林道なのですが、水流で削られたと思われる溝があり、小石も多くて運転が困難なので、植林に入ってすぐに車を停めて歩きはじめました。

最近整備されたと思われる赤い矢印があって、それに従うと林道を歩いて西の谷に入っていきます。谷の奥まで来ると「駐車場」という杭がありますが、マウンテンバイクの駐車場と思ったほうがよいでしょう。ここからはさらに谷を遡る細い道を歩きますが、途中でアシビがせり出してきて道が見えにくい以外はまったく問題なく、谷の奥で「ちょっとひとやすみ」と書いてある板まで来ると、植林の斜面をジグザグに登るようになります。炭焼き窯の残骸を過ぎると「オオカミ岩」という矢印がありますが、どの岩がオオカミ岩なのか分からず通り過ぎました。たしかに大きな岩が数個あります。そして尾根に出ると周囲は植林で良い感じです。袴ヶ仙へ向かって歩きますが、上に大きな岩の塊が見えてきた付近で矢印は斜面を西に横切るように指示してあります。それに従って西へ歩くと、斜面の道が流されていて所々怪しいのですが、とにかく南から来る尾根に上がれました。案内図によると迂回した岩が「小深山 岩カイ流」だったのかも知れないのですが、よく分かりません。登山ルートがなければまっすぐ登ったのにと思ったのですが、南からの尾根は勾配が少なく登りやすいのは確かです。しかも巨岩があって「塩した神社」という小さな祠があります。三角形の巨岩がありますが、濃い茶色をした不思議な石です。そして急斜面を登ると平坦地ですが、ここは山頂ではなく、さらに北にシダを抜けて歩いた先が池ノ尻三等三角点(930.41m)のある山頂です(写真)。木に隠れながらですが西、北、東に展望があります。西には那岐山が正面ですし、東は日名倉山が目立ちます。写真の背景は後山でしょうか。

下山は山頂から北に降りて東に尾根を下りました。まず山頂近くで急斜面を降りる必要がありますが、ここはシダが茂っており足元が見えません。倒木も隠れているので慎重に降りましたが、できれば避けたい場所でした。ここを過ぎるとあとは植林なので全く問題なく下山できました。谷にも道が見えますが、無理して谷に降りる必要はありません。640m地点付近は自然林ですが、その下は植林で、間伐が行われたようで広々としています。間伐の際の作業道を降りていくと、最初の林道に出ました。

登りは80分、下りは40分という短時間の登山でした。それでも900m超に登れるのですから、お得な登山コースでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「古町」です。

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