2016年11月6日日曜日

熊野神社から登る加西の笠松山

笠松山は善防山と並んで人気の登山スポットです。低山ですが岩場が多く、展望も良いので当然でしょう。古法華自然公園から登るのが普通ですが、今回は北西の熊野神社から登ってみました。登り口は東剣坂町近くで、道路にも案内があるので分かります。文化13年の常夜灯のある害獣避けの扉を通って登り始めると、寛永6年の鳥居があります。地形図ではこの付近に神社のマークが描いてありますが、実際の神社(熊野神社権現堂)は、尾根の上にあります。コンクリートの建物ですが、狛犬もいます。神社の裏には見晴らしの良い場所がありますが、これは古墳のような印象でした。裏手に右側から回り込むと、小さな不動明王像がありますが、ここの岩も古墳に使われていたものかも知れません。

熊野神社から笠松山へは、まず214mピークに上がり、そこから南東へ降りて行きますが、この付近の道はシダで覆われていて、やや藪っぽくなっています。笠松山の続きだけあって、所々に岩場があって展望があります。周囲の山も岩場や崖だらけです。写真の岩山は、以前に歩きました。本当は214mピークから西の剣坂山三角点に行きたかったのですが、藪が厳しそうで断念しました。笠松山の山頂には展望台があります。曇り空で風の強い寒い日でしたが、けっこう賑わっていました。法華山三等三角点(244.37m)が展望台の下にあります。山頂からは、吊橋まで展望を楽しみながら歩きました。途中で北の尾根に降りられないか調べながら歩いたのですが、地形図で見るよりも急斜面で、灌木が多く道はありません。藪を抜けるだけなら不可能でははないにしても、下は崖ですから危険を伴います。結局素直に吊橋から善防池の方をまわって出発地点に戻りました。

おまけですが、帰りに笠松山の山頂北側の尾根を少し登ってみました。道路からまっすぐに山に入るコンクリート舗装の道があります。これを登ると地形図の神社の所に建物があり、さらに「愛宕山入口」の札があって、そちらに登っていくと愛宕山山頂に出ました。特に何もなく、大きな岩がいくつかあるだけでした。その先は道は無くて藪になっていたので、戻りました。昔は愛宕神社があったのでしょうか?途中にある建物は、しめ縄が下がっていたので愛宕神社かと思ったら、中を見ると妙見講とあって仏具が置いてありました。道路からの入口のところにも妙見と掘られた大正時代の石があります。妙見信仰とは不思議なものです。

展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「笠原」です。

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