2016年8月16日火曜日

西粟倉の木地山

この木地山は、鳥取自動車道の西粟倉ICで降りて、北の塩谷川を遡った谷の奥にあります。実はもっと北の、美作市と智頭町の境の東西に延びる尾根を歩きたかったのですが、最近稜線沿いに林道が作られていて、ちょっと興ざめなので、木地山だけのショートコースにしました。

塩谷川沿いには、あわくら温泉があります。これを過ぎて、塩谷新田に入るあたりで車を停めました。目指すは川の南に延びる尾根です。尾根先の急斜面は草が生えていて登れそうもないので、尾根裾の林道を少し南に入ってから、植林の急斜面を登りはじめました。とんでもなく急な斜面ですが、作業道が残っていて、ジグザグに登って行けました。途中で一息つきましたが、尾根の上に登れば、あとは緩やかな尾根歩きです。ずっと植林が続き、倒木でちょっと藪化している場所もありますが、ほとんど問題なく快適に歩けました。途中で南にツズラ山が見えたり、林道が尾根近くまで延びて来たりしていましたが、下草もほとんどなく、標高差250m程度を登れば戸川四等三角点(767.90m)のある主尾根に到着です。ここもきれいな植林で、西側すぐ下には林道が見えました。

北に尾根を歩くと、木地山峠です。峠を横切る舗装道路の他、北西に向かう舗装道路、南西と南東に向かう未舗装の林道があります。峠のお地蔵様もありました。切通しは両側法面をコンクリートブロックで補強してあるため、降りるのには苦労しました。北に登り返す方は、北西に向かう道を少し行くと尾根に登る道があって、尾根歩きを再開しました。ここからは標高差140mで木地山です。ここもほとんど植林でした。最後に木地山頂上に登るところは、かなりの急登でした。登ってしまうと、杉谷三等三角点(907.64m)がありました(写真)。周囲は少し藪っぽいのですが、木地山という山名はどこにも書かれていません。地形図に載っている割には、地味な感じでした。西側遠景は木の間から覗けますが、展望というほどではありません。

木地山から北へはなだらかな尾根が続きますが、下山することにして東の尾根を降りました。こちらも植林が多いのですが、真っ直ぐ降りるのではなく、途中で少し南に曲がらないと東に延びる尾根に乗れないので、GPSがないと難しいでしょう。791m少ピークを過ぎて、尾根には平たい岩があったり、自然林もあります。最後は植林ですが、未舗装の林道(私の林道の定義は、「自動車で走ることを前提として作られた作業道」です)があったので、楽に降りられました。この付近の山には害獣よけの金網やネットは無いようでした。

3時間半ほどのショートコースで、展望はありませんが、植林を気持よく歩けました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「坂根」です。

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