波賀尾山は篠山盆地の西を流れている大山川の西、篠山川の北に位置する山です。標高392mと低めの山で、標高差200m弱も登れば山頂なので、暑い日でしたが登ってみました。
地形図を見ると、東の大山新の付近から破線道があるので、探してみました。新しい家が6軒ほど立っている道の奥に入ると、平成13年の「波賀尾山登山口」という杭がありました。ここから植林の中に登山道がありました。しかし少し奥に入ると、赤いマーキングが見当たらなくなりました。真っ直ぐ谷を登る道があるのですが、谷の奥を詰める気にはならなかったので、いつもの流儀で左手の尾根に上がりました。急斜面をトラバース気味に登って尾根に出ると、ここも特に整備された道はありません。倒木の多い尾根を真っ直ぐ登りました。東から来る尾根と合流し、急斜面を登ると山頂でした。ここまでの登りは急勾配で、足元は砂地に落ち葉という滑りやすいもので、暑さもあって、何度も途中で休みました。山頂には、大山郷づくり協議会が建てた波賀尾山の由緒書きと、大山小学校の校歌があり、山名を書いた杭がありました。どれも平成13年のものです。展望はゼロです。
山頂からは西に尾根を歩くことにしていましたが、山頂付近をぐるっと見渡しても、道らしきものは登って来た方向を含めて見あたりません。しかし藪の中を注意して調べると、西に道がありました。急斜面を降りて行くと藪から抜けられて、植林の尾根になりました。北側少し下に林道が見えたので、これがいちばん楽な登山道だと思います。尾根は間伐材や枝が多くて思うように歩けない場所もありますが、特に障害物があるわけではなく、無難に歩くことができました。「昭44大山」という杭が随所にあります。北の二宮神社に降りられそうな枝尾根を過ぎて、植林を歩き続けると、尾根の分岐に出ました。ここから南に一周する予定でしたが、まだ歩き始めて1時間もたっていないので、もっと西に歩いてみました。
次の371mピークには井谷山という札がかかっていました。この附近も植林が多いのですが、荒れ気味です。次の鞍部には地形図では破線道が尾根を南北に横切っていますが 、道標があって、歩いてきた東の方向は「井谷山山頂」これから行く西の方向は「秋葉神社跡」そして南向きは「川代公園」となっていました(写真)。さらに荒れた尾根を西に歩くと、井谷四等三角点(347.18M)に着きました。ここには「井谷坪」という札がありました。この西はわりと手入れの良い植林となりますが、秋葉神社は気になるもののキリがないので、ここで引き返すことにしました。
尾根の分岐まで戻って南の尾根に向かいましたが、ここには「立入禁止」の標識がありました。なぜ立入禁止なのか分かりませんので、こちらは波賀尾山に行く道ではないという親切な標識ということにして、歩き続けました。こちらの尾根も他と状況は似ており、間伐された木が邪魔な所はありますが、それほど歩くのには邪魔ではありません。いったん260m+のピークに降りると、作業道が尾根を横切っていました。確かにここは大山から谷川方面への近道です。ぐるっと回って篠山川沿いでも行けますが、ここを通ると篠山川の渓谷の一番道の狭い所(いまトンネルを掘っているようです)を避けることができます。ここで谷に下山という手もありましたが、さらに尾根を登って325mピークに行きました。この付近は藪っぽくなりましたが、登ってしまえばあとはまた植林の尾根となりました。自然林でも、道がありました。しかし、尾根が北に曲がって下りになると、また藪っぽくなりました。そしてそのまま北に降りようとすると、厳しい藪に行く手を阻まれました。無理やり突破するのは避けて、東側の植林を降りることにしました。こちらも急斜面で間伐された木が転がっており、決して歩きやすくはありませんが、とにかく谷に降りて、道に出ることができました。尾根をそのまま降りると道に出る所をトタン板などでブロックされていた可能性もあるので、これが正解だったと思います。あとはきれいな未舗装道路を歩いて、溜池の脇を抜けて大山に戻りました。
後から調べてみると、大山小学校の一年生が波賀尾山に登っていました。脱帽です。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「宮田」です。
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