この山は岡山県英田郡西粟倉村と美作市古町の境界に位置するようですが、なんとなく姫路から遠い側の西粟倉村としておきます。実際に歩いたのは、ほとんど美作市です。地形図で吉野川西岸の山を南から星祭山、高照峰と登ると、次はこのツズラ山となります。
登り口は、2016/05/03に高照峰の帰りに上流側を使った黒谷川の林道です。Googleのストリートビューが最近は頑張っていて、このような林道でも舗装のある範囲までは道路の状態を確認できます。舗装は黒谷川が2つに別れる付近まで続いているので、古町から林道に入ってそこまで車で行って、2つの支流の間の尾根に登ることにしました。しかしこの尾根の先は非常に急峻で、登れそうな気がしなかったので、少し北に川沿いの作業道を歩きました。川の東側には林道がありますが、西側は細い作業道です。少し北に歩いて斜面を登る作業道を探したのですが、結局見つからず、なんとなく登りやすそうな所から登りました。非常に急峻な植林の斜面で、間伐した木や枝が落ちており、思うようには登れません。しかも意外と岩場が多く、斜面の具合を慎重に読みながら腕力をかなり使って登りました。場所によっては膝でずり上がる所もありましたが、最終的にはなんとか尾根に上がることができました。
尾根に上がっても植林が続きました。この付近は県有林のようです。しかし少し歩くと自然林も増えてきて、北の方には県境の山が見えるようになります。そして、高照峰の下山に通った546m鞍部につながる地点を北西に降りて登り返すと、林道に出会いました。この林道はここからずっと西側に伸びています。ツズラ山と同じ方向なので林道を歩いても良かったのですが、なるべく尾根を歩きました。638mピークの手前付近の南斜面は伐採されており、展望が広がります。高照峰の北の伐採地もよく見えました。ここから北の尾根に乗り換える所は間に林道が走っています。つまり、林道はこの尾根を南北に横切っているのかも知れません。林道を横切って尾根を西に歩いて、倒木の多い自然林の急斜面を登ると、黒谷四等三角点(688.97m)のあるピークに出ました。ここから北は手入れの悪い植林で、北から北西に向きを変えると地形図どうりに林道が北側斜面に付けられていました。この付近の北斜面は伐採されており、日名倉山が見えます。植林を抜けて、690mピークの手前には地形図では破線道が尾根を横切っていますが、明確な道はありません。そして北に歩くと自然林の中に笹が増えてきます。西粟倉村の境の尾根まで来ると、西粟倉と書かれた黄色い杭がありました。東に曲がって、植林を降りて登ると、ツズラ山の山頂に出ました。古町三等三角点(723.96m)がありますが、他にはプレートなど一切なく、周囲も特に伐採されていないので展望はありません。南側は植林です。三角点がなければ通りすぎてしまいそうな地味な山頂でした。(写真)
ツズラ山からは南に尾根を歩いて斜面を降りると、おそらく林道で帰れると思うのですが、東に斜面を降りました。この先は再び南の美作市に入って尾根を辿りましたが、西や南の植林は倒木だらけで、場所によってはそれが尾根上にも倒れていて歩きにくくなっていました。そして690m+ピークから東に曲がるところからは、自然林の藪っぽい尾根になりました。枝をかき分ければ進めるのですが、軽快には歩けません。660mピークを過ぎた付近ではヤマツツジが見られたのがせめてもの救いでした。北の県境からダルガ峰、日名倉山まで見渡せる場所もあります。この後は藪が減って植林と自然林となり、かなり歩きやすくはなりましたが、植林の倒木もありました。504m地点は小ピークです。その南で一度鞍部に降りてから500m+ピークに登り返し、植林を降りると393m地点でお地蔵様と再会することができました。
ルートとしては、逆周りにして546m鞍部に降りるのが楽のような気がします。いずれにしても地味な山でした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「古町」です。
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