2014年6月8日日曜日

西床尾山、東床尾山、鉄鈷山

姫路からちょっと足を伸ばして、朝来市北部の糸井渓谷へ行きました。県道10号線から真っ直ぐに谷の奥に行って、不動の滝の先の分岐で車をとめました。不動の滝はあまり迫力のある滝ではありません。というか、両側の木が茂りすぎてよく見えません。道が分かれている所には近畿自然歩道の道標があるのですが、西床尾山の方へ行く谷への標識は裏側なので、正面からは見えません。「西床尾山登山道 羅漢の谷」となっていますが、目の前の谷は荒れていて道があるようには見えません。とにかく入り込んでみると、確かに谷沿いの道がありました。荒れ気味の谷ですが、道はずっと続いています。小さな滝がいくつもあります([1])。何の道標もなくて不安になりますが、地形図の破線道の終わり付近に「危険 たて穴があります 足もと注意」という立て札がありました。確かにここには1.5mほどの深さの細い縦穴があって、嵌ると大変です。ここからは道ではなくしばらく川の岩の上を歩きますが、すぐにまた道に戻ります。植林の中を谷沿いに登って行くと、徐々に道は怪しくなりますが、根気よく谷沿いを登りました。羅漢はどこにあったのか分かりません。最後には谷は西に折れますが、目の前にちょっと深い谷がある所で、左手の尾根に登っていく道がありました。ここからは急勾配の尾根登りで、標高差250m程を登りました。登り詰めると西床尾山山頂です。登ってきた方向は「らかんの谷下山口 !急な尾根道」となっていました。他にも奥山への道があるようです。

西床尾山から東床尾山への縦走路は、気持ちの良い道です。木が茂っているので時々展望がある程度ですが、木の間隔が広くて下草もなく、文句なしのハイキングコースでしょう。ヤマボウシの花が咲いていました。東床尾四等三角点(725.43m)は金属製です。周囲は伐採されています。気持よく歩いて行くと、821mピークの手前に近畿自然歩道の標識がありました。ここに「糸井の大カツラ」から「助右衛門大桜」を経て登ってこれるようですが、「床嶺の家 0.1km」とあるので見に行くと、壊れた避難小屋がありました(写真)。この付近は王子社有林となっているので、何か関係あるのでしょうか?ここから0.4kmほどで820m+ピークがあり、ここには壊れていない小屋が建っていますが、これは植林の切り出しのための作業小屋のようです。この付近から東床尾山山頂にかけては伐採が進んでいるので展望は良好です。西には糸井方面が見えますし、北には出石方面が見えます。山頂はほぼ360度の展望が楽しめますが、灌木が茂り始めています。床ノ尾山一等三角点(838.87m)があります。

東床尾山から東に降りて行く尾根道は、ここまでほど快適ではありません。下草や灌木が増えるだけでなく、南に舗装道路が見えるようになるとネットやススキも現れます。ススキをかき分けて、峠に降り立ちました。「林道床尾線開通 峰遥」と書かれた石が立っています。平成19年に27.3億円を掛けて完成だそうですが、舗装されているのは峠の南までで、北側は未舗装です。峠は斜面の崩落が進んでいるので要注意です。南側では県道10号線からここまでは一応舗装道路ですが、不動の滝あたりはすれ違い要注意なので、峠の南だけを美しく舗装した意義は不明です。

峠には鉄鈷山登山口と書かれた道標があり、これに従って尾根に戻りました。最初は美しい植林で、その後も歩きやすい尾根でした。西谷三等三角点(718.06m)を過ぎて、京都府との県境の尾根となりました。鉄鈷山への登りは伐採されていてネット沿いに歩きました。ここでは東の板生川沿いが見渡せます。最後はかなりの急勾配となり、山頂に出ました。ここからは更に南に歩きましたが、これも歩きやすい尾根でした。一度670m+の鞍部まで降りてから、ちょっと急な斜面で737mピークに登りました。この付近は雑木林で栗の木が多いようでした。737mピークは植林です。

下山はここから北西に伸びる尾根に決めていました。しかし幅広い植林の斜面で、降りて行くと自分がほとんど西に向かっていることが分かりました。しかし進路を改める前に下に林道が見えてきました。新しい林道なのですが、問題が2つあります。一つはどうやって林道に降りるかです。山側は3mほどの崖になっているので、飛び降りるのは危険です。結局これは植林をトラバースして谷を探して降りて解決しました。もう一つの問題は降りた林道を左右どちらに歩いたら下山できるかで、林道は水平に作られていることが多いので、これはいつも問題になります。結局林道脇に数値の書かれた白い板を見つけて、この番号の減る方向に歩きました。これは地形図では北向きとなります。林道は大きく曲がって谷沿いに降りていきます。途中で大きな材木積み出し用のユンボが道の真中に止まっていました。この道は最後は「糸井の大カツラ」への分岐地点で床尾林道に出てきました。この地点から峠までは林道の舗装が綺麗でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「直見」です。

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