2012年8月18日土曜日

越知川の最上流


越知川の最上流も、周回コースを組むのに適した形になっています。どのくらい大きく廻るかでコースの長さが決まりますが、今回は三角点を3つ廻ることにしました。

夏休みで大賑わいの新田ふるさと村を車で通り過ぎると、「猪・鹿侵入防止冊」があります。この手前に「生野町への通りぬけはできません」という看板が立っています。とにかく、行って見ることにしました。この先は林道黒川新田線になります。舗装されており、快適に走れました。快適に峠まで行ってしまうと山登りにならないので、西側の尾根に登りやすそうな場所を探しました。結局、491m標高点の先で林道が大きく尾根の先を回っているところから登ることにしました。

登りはじめた付近は植林だったのですが、すぐに藪になりました。これが結構長く続き、最後は予想外に急な斜面を登って左手からの尾根と合流しました。ここは植林で、歩きやすくなりました。さらに登ると自然林に戻りましたが、道がありました。おかげで楽に主尾根まで到達できましたが、この主尾根は藪っぽくてがっかりしました。少し北に歩くと焼山谷三等三角点(806.52m)がありました。周囲は藪で、ネットも張られています。ここからは北上ですが最初は藪が邪魔でした。780m+付近で東に尾根を降りなければなりませんが、この尾根は慎重に探しました。尾根が登りになる手前で降りるのが正解です。この付近は美しい植林で、夏の日差しは高い木で遮られ、広い木の間から風が吹いてきます。とても気分よく歩けました。774mピークを過ぎても快適で、高圧線の鉄塔に出てきました。奥多々良木線16鉄塔です。巨大ですが意外と低めでした。尾根の真上ではなく、少し北寄りに立っています。展望がありますが、日差しも強かったので早々に尾根歩きに戻りました。ここは関電の巡視路になっています。この先の790m+地点は尾根の分岐路で、地籍調査のピンクテープや関電の赤い「火の用心」があり、さらに国土地理院の「節点」と書かれた杭(昭和50年)も倒れていました。

ここからは東に登りです。展望もありますが、最初のピークと次のピークの間の岩場を降りるのはちょっと大変でした([1])。そして、高路奥四等三角点(813.60m)がありました。測量に使ったらしく、紅白のポールが三角点の上に立てられていました(写真)。大柿さんの2001.8.4の赤札が残っていました。「槍ヶ峰より至る町界で作畑に向かう。暑い暑いでは・・」とのことでした。この先は東に少し降りると林道が尾根を越していました。ここには「帰去来」と書かれた記念碑が置かれています。舗装こそされていませんが、整備された林道です。道の真中に「神崎町役場建設課」の通行止めフェンスが置かれていました。現在越知川側で工事が行われているようで、そこは通れないのかも知れません。ここが「森林管理道 黒川新田線 終点」だそうです。

朝来町側の林道も崩落があるものの通れそうでした。しかし林道があるために尾根歩きを続けるには峠の所で尾根に乗る必要があります。地籍調査のテープがあるのでわかり易く、尾根は藪ですが道があります。ただ、林道の斜面が崩落している場所では尾根も削られているので、滑落しないように注意しました。やや藪っぽい尾根をまっすぐ東に歩くと(地籍調査のマーキングは途中で北の尾根にも付けられているので注意)、槍ヶ峰に出ました。ここには「表銀座コース」という札が立っています。「槍雄岳縦走コース」の道標もあり、「三国岳へ」も地籍図根三角点もあって賑やかです。考えてみるとここは「多可の天空」の延長の尾根なので、手入れが行き届いているのでしょう。おかげで楽に次の貝坂四等三角点(807.84m)がある中岳まで下れました。このまま主尾根をずっと歩いて行くことも考えましたが、気温も高く雷も鳴っており十分に藪も歩いたので、ここで下山することにしました。中岳から南西に尾根を降りました。この尾根は地形図で見るように比較的なだらかで、植林がほとんどでした。特に779m地点から下になると気持ちのよい植林がほとんどでした。奥多々良木線19鉄塔に出ると、あとは関電の巡視路で下山しました。これで楽勝と思ったのですが、急勾配をジグザグに降りるあたりでは足場が悪く、足が疲れました。その下は植林でした。下山した地点は南東に向かう谷との分岐付近です。破線道はここで終わっており、その先は金属の橋を渡って20鉄塔への巡視路となっていました。

4時間ほどの山歩きでした。藪がやや多かったと思いますが、気持ち良い植林歩きもあって、良いコースでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大名草」です。

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