これは山登りではなく、道歩きの記録です。県道8号線の高坂トンネルを多可町に向けて抜けて、坂を下ると「新松か井の水公園」があります。広い駐車場があっていつも車が何台かとまって水を汲んでいるようです。ここから少し下ると「松か井の水ここより2km」という看板があり、道標もあります。これらは県道8号線ではなく、旧道の道標です。ここから下向きの旧道は荒れ気味ですが、上向きにはやや狭い1車線の舗装道路が登っていきます。植林の間の道で、車は来ないので安心して歩けます。飯森山方向に延びる谷には林道の入口があり、「角シガ谷」と書いてあります。このような地名の札は他にもありました。少し歩くと高坂トンネルの上に出ます。ここは地名「荒谷」だそうですが、県道8号線に降りる道はありません。道は南向きになり、しばらく歩くと「松か井の水」の第1駐車場があります。「松か井の水」まで250mということで、250m歩くと「松か井の水 この左下」という表示があります。これがなければ気が付かないでしょう。階段をくの字に降りると湧き水がありま(写真)。2016/04/16にも来ています。播磨十水の内「落葉の清水」だそうです。堰堤の脇で、すぐ上にももう一つ堰堤があります。木陰で虫もいなくて人も来ないという素晴らしい休憩所で、しばらく本を読んでいました。
道路に戻って250m登ると狭い第2駐車場があります。ここから大量の水を汲んで帰るのは大変だったでしょう。少しで危険区間は終わり、高坂峠です。「為無縁佛供養」と天保二年の子安地蔵があります。ここから2021/11/28に歩いた作業道奥山3号線を歩きました。最初はまともな道で、真っ白になった関電の「火の用心」も2つあって、下方の鉄塔に行けるようです。しかしその先では作業道とは言えない、車は通れない状態になりました。藪漕ぎ状態のところもあり、山椒や松が邪魔です。道があっても落石注意の典型のように岩で塞がっているところもありました。しかし我慢して歩き続けると舗装道路に出ました。これは広域基幹林道笠形線で、福崎の東から延びている道です。ここではバイクやランナーと出会いました。的場山三角点に上がる付近には長い金属製のハシゴがありました。松井庄眺望駅は、木が伸びて眺望はありません。最後は県道8号線に戻りましたが、ここにある笠形線の案内図は「新松か井の水公園」の場所を間違えています。
Wikipediaには、「松か井の水」は1957年に林道工事(峠の旧道か?)で所在不明となり、1987年に治水工事(堰堤工事でしょう)の際に再発見されたとあります。高坂トンネルの開通が1984年で「新松か井の水公園」ができたのが2001年ですので、「松か井の水」が現役だった時代は短いようです。「新松か井の水公園」は「松か井の水」の下流にあるので、「松か井の水」の水も流れていると言っても良いでしょう。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「生野」です。