2012/08/27と2021/11/13に宍粟市波賀町の道谷(どうだに)から六郎谷三角点と横行三角点に行っていますが、今回はその逆回りです。登山道はその時に降りてきた、阿於意神社の裏山です。神社の右手から急斜面を登ると祠があります。ここから長い登りですが、横行三角点まで標高差は300mほどしかありませんので、そんなに疲れません。しばらく登って尾根が平らになってきた付近に共同アンテナの残骸があります。この付近までは植林だったのですが、ここからは広葉樹も増えてきました。緑が美しく気持ちの良い自然林です。足元にはときどき太いケーブルが見えており、横行三角点前にあったと思われる共同アンテナのケーブルのようです。気持ちの良い尾根をアップダウンしつつ登って行き、1時間ちょっとで横行三等三角点(940.12m)に着きました。ちょっと展望があります。最近では2023/04/04に北の横行渓谷から来ています。
横行三角点からは養父市と宍粟市の市境、昔の但馬と播磨の国境を歩きました。植林も自然林も美しい尾根です。そんな尾根に突然黒いプラスチックの長い階段が現れ、その上にはプラスチックの筒が並んだ不思議なオブジェがありますが、これは木を育てようとした努力の跡のようです。大屋原線八七鉄塔が尾根の上に立っており、横行渓谷の水力発電所からの電力を送っているようです。ここでもプラスチックの筒を見ましたが、中で窮屈そうに育っている木もありました。この付近に木が境界見出標を飲み込んだのを見ました(写真)。引っ張っても抜けません。西に歩いて926m地点の先には何度も通っている鉄塔の跡らしい石積みがあります。美しい自然林が続きますが、いったん少し下ってからやや急な斜面を登り、さらに少し登ると六郎谷四等三角点(950.5m)に着きました。この尾根は木々がきれいな分だけ展望はあまりありませんが、このピークもそうでした。
さらに市境を西に歩きました。きれいな自然林が続きましたが、そろそろ下山しないと道谷に戻れないので、970m+のピークから南の尾根を歩きました。2020/11/08には東の909m地点から尾根を降りたのですが、植林なので道があるだろうと思って、今回は急斜面を南に降りていきました。地形図には実線道が描かれていますが、見当たりません。西には林道が見えますが、これでは大森神社に降りてしまいます。2021/11/13にはこの付近の林道を登ってきたのですが、下りではうまく見つけられません。結局シダが生えていないところが道らしいということになって、それらしい所を降りていきました。実線道とはほど遠く、シダの草原の中を水が流れに沿って降りていきました。なんとなく太めの道らしいところに出てきましたが、2021/11/13にも苦労したミツマタの藪があって、これを迂回すると、やっと林道らしい道に出ました。石の多い歩きにくい林道でしたが、問題なく谷沿いに下って新戸倉スキー場跡(いまはANNEX PARKと呼ぶらしい)を通って道谷に戻れました。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「戸倉峠」です。
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