2025年6月22日日曜日

不動橋三角点から笠形山

 


2015/08/01に国道429号線から「森林管理道不動橋線」を使って笠杉山に登ろうとしましたが、不動橋線が途中で終わってしまい、失敗しました。そのリベンジは2015/12/06に果たしていますが、この時はいきなり尾根を登っており、不動橋三角点には行っていません。今回はまず不動橋三角点を目指しました。


地形図で見ると不動橋三角点には林道で行けそうなのですが、林道と429号線はかなり下の方で繋がっているので、まず笠杉トンネルの東側出口で道を探しました。地形図ではトンネル出口から北に破線道がありますが、429号線からはこの破線道は見当たりません。しかたなくトンネル出口の上に登り、さらに植林を登りました。かなり急斜面ですが、意外と楽に登れました。地形図の破線道は存在せず、さらに登り続けると、実線道の林道に出ました。ここからは長い林道歩きです。


この林道では木材の積み出しが行われているようで、あちこちに重機や発電機がありました。ずっと未舗装ですが、よく整備されています。路肩の弱いところはマークされていました。すぐに宍粟市と朝来市の境界の尾根と並走するようになりましたが、標高は保ったままで尾根からは離れていきます。不動橋線のあった谷の上流に来ると林道は谷を渡って北にターンしますが、ここには谷に降りていく地形図の破線道もあり、いずれ不動橋線と繋がるかも知れません。地形図の実線道は、じっさいには地形図よりも標高10mくらい下に作られていました。地形図では三角点の付近で終わっていますが、じっさいには尾根先をまわってずっと続いています。尾根先は木材の集積所になっていました。不動橋四等三角点(718.41m)は林道から滑りやすい急斜面を登った上にありました(写真)。


不動橋三角点で今日の第一の目的は果たしましたが、次は笠形山です。林道がたくさんあるのですが、方向がわからないので最適の道が探せません。そこで不動橋三角点から尾根をまっすぐ笠形山まで標高差300mほど登ることにしました。この尾根は歩きやすく、50分ほどしかかかりませんでした。途中で林道が何回か尾根を横断していて、何度も法面を登るのに苦労しましたが、特に848m地点付近では北側から来た林道が尾根の両側に林道が分岐していました。このうち北側の林道は標高900m付近まで尾根と並走しており、つまり標高900mまでは林道で登れます。残りの標高差100mほどはちょっと急な場所もありましたが、歩きやすい自然林の尾根が続きました。最後に岩が見えると笠形山の山頂です。藤尾峠三等三角点(1032.11m)があり、その先に宍粟50名山の碑が立っています。


帰りは2025/06/19の逆コースで、市境の尾根(おそらく日本分水嶺)を西に歩きました。こちら向きに歩くとけっこう間違えやすいところが何箇所かありました。884m地点を過ぎると東側下に林道が見えてきて、830m+の鞍部で林道が尾根を横切っています。市境の尾根は2015/12/06に笠形トンネルまで歩いているので、東側の林道を北に降りていってみました。入口にはチェーンが渡してあります。この林道はいったん市境の尾根に達してから戻って尾根の先まで行き、そこでさらに東に行く林道と分岐します。そこを下っていくと再び773mピークの付近で市境に達していました。林道を歩いたおかげで市境の急斜面を降りずにすみました。2015/12/06には尾根に林道はなかったので、新しく作られたようです。この付近からは東の下の方に林道が見えており、登ってきた林道に降りられそうでしたが、林道歩きも少し飽きたので、ここからは市境の尾根を降りました。市境の尾根も歩きやすいのですが、その先で東に折れてから北に曲がる植林の付近は少し迷いました。ここでも林道が尾根に達してターンしていました。北に尾根を歩いていき、林道と接した所で林道に移りました。


あとはそのまま林道を戻ったのですが、帰りも笠形トンネルの上からトンネル出口に降りました。今回はトンネルの北の斜面を降りましたが、かなりの急斜面で、谷に降りるのは難しく、トンネル近くの植林の方に行ってからトンネル脇で谷に降りました。林道をずっと降りていって429号線に出てもよかったと思いますし、トンネル出口に降りるならもう少し北に行ってから降りるほうが楽だったと思います。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「神子畑」です。



2025年6月19日木曜日

黒原から登る笠杉山

 


なんどか登っている笠形山ですが、今回は西の黒原から登ってみました。黒原の大野付近に尾根の外れがあり、地形図を見るとここに道がありそうなので、これを試しました。実際には道はなく、山裾の林の中を歩きましたが、尾根の先に出ることができました。尾根登りは最初は急勾配ですが岩が適度にあって楽に登れました。少しなだらかになったあと、また急斜面があり、ここは滑りやすく、木の根につかまって登りました。これを上がると楽な尾根歩きになりました。ここへは北の墓地付近からも登れたと思います。


歩きやすい尾根を歩き、少し登ると黒原四等三角点(656.61m)がありました。周囲は植林です。さらに東に尾根を歩くと北側の尾根と合流し、植林を歩いていくと地形図通りに林道の終点がありました。未舗装ですが幅の広い林道で、路肩が崩れているところもありました。これを歩くと広域基幹林道千町・段ヶ峰線に出ました。立派な舗装道路です。法面はとても登れないのでしばらくこれを歩きましたが、途中で法面に階段を見つけました。上は尾根のようだったので、登ってみました。階段の途中は藪化していましたが、棘のある草や木はなかったので無事に抜けられて、階段の上の草地を登りました。尾根に上がると、ここは黒石から登ってきた尾根の延長です。東に歩いて、宍粟市と朝来市の境界にある870m+ピークを目指しました。このピークの手前は非常に急な斜面で、掴まるものも少なくて冷や汗をかきつつ登りました。


870m+ピークに着くと市境を東に歩きました。少し植林を歩くと千町・段ヶ峰線から道が上がってきていました。この道は2015/12/06には地形図通りに尾根上で終わっていましたが、いまは市境を横切って朝来側の林道に繋がっていました。朝来側の林道は尾根に沿って両方向に延びていました。


この市境の尾根は2015/12/06に逆方向に歩いていますが、884m地点を過ぎ、自然林が続きます。気持ちよく歩いていたら方向を間違えて、修正して東に降りて、可愛らしい銀竜草を見ながらまた少しずつ登っていって、笠形山の山頂に着きました。山頂の朝来市側に宍粟50名山の杭があり、その先に藤尾峠三等三角点(1032.11m)があります(写真)。展望も少しあります。


下山はまず千町小屋の道標に従いました。この登山道は南に尾根を降りていき、千町・段ヶ峰線の笠形山大乢北登山口に出ました。ここからふたたび林道で西に歩きました。かなり長く歩いて、登りで使った階段を過ぎたところで切通しの脇から北西に向かう尾根に乗りました。この尾根は最初は幅広く伐採されており、とても歩きやすくて助かりましたが、さすがに標高が下がってくると藪っぽくなりました。標高600mmを切る付近で尾根は二つに分かれますが、北寄りの尾根を降りました。これも最初は降りやすかったのですが、そのうちに細い木の生えた急斜面になり、最後は木に掴まってなんとか地形図の道に降りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。



2025年6月8日日曜日

与位から登る宮山(その2)

 


山崎の宮山は南の五十波から登るコースが一般的で、2015/06/14に登りました。北から登ったのは2007/04/08ですが、梯への谷を登って倒木に苦戦したので、今回はその南を登ることにしました。与位の西に林道に分岐点があり、右は奥谷、左は北谷と書かれています。西方向に登りたかったので、右の林道の扉を開けて歩き始めました。これは谷沿いの林道です。しばらく歩くと分岐があり、左が舗装されていたので、そちらに歩きました。すると巨大な堰堤があり、道はターンして登っていきますが、かなり荒っぽい作りの林道で、最後は谷の奥で終わっていました。こちらに登ってきたのは、この付近なら北の尾根が登りやすいと思ったからなのですが、それなら最初から尾根を登るべきで、ここから尾根に登ろうとすると大変でした。イバラや山椒のようなトゲのある木が多く、それを避けると進路が限定されます。少し登れば植林ですが、まだイバラが生えており、北に登るのは難しかったので、植林の作業道の跡を辿って南に行き、尾根っぽいところを上がりました。この付近は木に掴まって四つん這いになればなんとか登れて、稜線に上がることができました。


稜線には道がありますが、急坂もあって木に掴まって登りました。頑張って登ると金剛岩がありました。金剛石と言えばダイヤモンドですが、ダイヤモンドは含まれていないでしょう。ちょっと歩けば宮山の山頂です。神谷三等三角点(645.83m)があります。道標は北に金剛岩、南は野口神社、東はよいたい登山口となっており、こちらに下山しました。長い尾根歩きとなりますが、よく整備されています。すぐに与位が見渡せる場所があり(写真)、宮山東ピークを過ぎると植林が終わって自然林になりました。459m地点を過ぎると窪んだ道があり、共同アンテナの残骸がありました。この場所は少し展望があります。さらに尾根を降りていき、297mピークを過ぎると目の前に白いオバケのような布で覆われた植えたばかりの木が並んでおり、神野溝口線六鉄塔がありました。1939年3月に作られて、2007年には小振りな鉄塔だったのですが、2025年1月に作り直されたようで大きな鉄塔になっていました。少し尾根を下ると古い鉄塔が立っていたと思われる平坦地があり、そこから急坂の下りになりました。巡視路なので簡単に降りられると思っていたのと、北に降りたいと思っていたので、北に折れる道があった所で何も考えずに北に向かいました。するとフェンスの上の道に出てきました。ここでも南に行けたのですが、北に歩きました。そうするとフェンス沿いに長い道で、途中でフェンスが終わっても降りる道はなく、無理に降りたとしても下には用水路があり、そのまま西に歩くとまたフェンスがありました。結局フェンスに扉があり、針金をほどいて竹藪に出ました。もっと注意して降りるべきでした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「山崎」です。





2025年6月2日月曜日

閏賀から登る黒尾山

 


2011/04/02に高尾川から登った時に閏賀と高尾川の間の峠を通りましたが、今回はここに閏賀側から行って黒尾山を目指そうという企画です。とは言っても、閏賀からこの峠までは2009/08/18の高畑山登山の時に林道を歩いており、今回も同じ林道を登りました。溝谷線というらしく、妙見宮参道らしいのですが肝心の妙見宮は見つけられませんでした。北側の植林に入る道がたくさんありました。峠には赤い「火の用心」があり、これが閏賀反射板への道標だということは2011/04/02に知りました。その時は北西向きの尾根をまっすぐ登ったのですが、今回はなるべく林道を利用する方針で、尾根の南にある林道を歩きました。草が生えており林道らしくないのですが、ちゃんと繋がっています。黄色いきれいな花が咲いていると思っていたら、これがジャケツイバラで、痛い目にあいました。少し登ると赤い「火の用心」があって、反射板はこの上にあるようでした。そのまま背の高い草の生えた林道を真っ直ぐに歩くと、谷を大きく横切って南側の尾根で終わっていました。この付近の林道の様子は、航空写真でだいたい確認できます。途中に上に行く分岐があったので、そこまで戻って分岐から登っていくと、かなり大回りで大きな草が邪魔でしたが、北の尾根に行ってまた南に戻り、また北に向かって、北の尾根で終わっていました。


ここからは尾根登りですが、灌木の多い藪っぽい尾根で、西に折れて岩を登ると河原山四等三角点(798.25m)がありました。ここからは尾根歩きで、まず大岩を巻いて西に降りました。この先は2011/04/02にはあまり苦労した気配がないのですが、今回は灌木の藪に大苦戦しました。幸いジャケツイバラは生えていませんが、尾根上はほぼ歩けません。もちろん展望どころではありません。「五」の標石のある893mピークを過ぎても藪は続きましたが、尾根の北側に降りると踏み跡らしきものがあってマーキングもあることに気がつきました。そして2011年にはなかったらしい南側の林道と合流しました。この林道は尾根沿いではなく南に曲がって、立派な林道に出てきました。2011/04/02のように尾根を真っ直ぐに歩いて黒尾山に向かうほうが早道だったと思いますが、林道をなるべく活用する方針だったので、この林道を歩いて西をぐるっと大回りして、砂防ダムの下の登山口に行きました。ここからは登山道ですが、途中で道を間違えて下り方向に行ってしまいました。分岐点に黒尾山への道標がほしかったと思います。戻って登山道を登りましたが、急斜面はなく、疲れている割には楽に黒尾山の山頂に着きました。昔からある廃墟の電波塔があり(写真)、黒尾山二等三角点(1024.6m)があります。さすがに展望も楽しめます。そういえば黒尾山と言えばススキのイメージだったのですが、いまはススキは見当たりません。


下山は西安積からの登山道にしました。ここでは赤い「火の用心」が単なる道標として使わています。尾根を降りていくと行者像と虚空蔵尊があり、その先で右コースと中央コースに別れます。昔は右コースしかなかったと思いますが、今回は中央コースを降りてみました。整備された登山道ですが、かなり急勾配の場所が多く、落ち葉で滑ります。たまにロープもありますが、木に掴まって降りました。最後は真っ直ぐに降りてはいけなかったのだと思いますが、真っ直ぐに降りて高い法面を避けて南に少しトラバースして、林道に降りました。あとは林道を歩いて下山しました。林道を活用したつもりでしたが、出発点に戻ると6時間半かかっていました。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「安積」です。