2018年6月3日日曜日

智頭の篭山

前日に牛臥山に登ったときに、西に聳えていたのがこの篭山です。続けて登ってみました。

登り口は智頭駅の北西で、新見川を渡ると「比丘尼城 岩神城跡」という石標が立っており、そこから真っ直ぐに山に入りました。「かごやまトレッキングコース」の標識もあります。林道は複雑に曲がって山を登っていきます。分岐もたくさんありました。途中に鳥居があって、地形図で岩神から真っ直ぐ登ってくる破線道が鳥居に通じているようでした。つまりこれが岩神神社への参道なのでしょう。神社は再建されたようで、「つどいの館」という建物もありました。神社の先で道は草が増えてきます。344m地点を過ぎて、その先は尾根の先端に突き当たるので、普段ならここから尾根登りを開始するのですが、「登山口まで0.2Km」の標識があったのでそのまま道を歩きました。

登山口はこの道が終わった所にあり、尾根に向かって北に上ります。マーキングがありますが、途中からは作業道があって、ジグザグに登って行き、ススキの生えた尾根に上がれました。ここからは尾根登りで、少し平らになった場所では見晴らしも楽しめます。牛臥山や智頭の市街地も見えます。北から南まで展望が広がるのはこの付近だけでした。しかし徐々にススキの背が高くなり、手強くなってきます。標高600m付近からはススキの間を縫って歩くようになり、切り開きを探すのも困難になりました。特に夏はススキの背も高く日照りも強いでしょうから、避けるべきコースだと思います。なんとか頑張って登ると、市之瀬三等三角点(699.31m)の手前で南から整備された道が上がってきていました。この付近の展望も良好で、鳥取平野が望めます。条件が良ければ日本海も見えると思います。

ここからは笹の間に作られた道を歩くことになりました。雰囲気としては氷ノ山や駒の尾山に近く、風もあって気持ちよく歩けました。道標もあります。いったん868mピークにあがり、建設省の篭山反射板のある880m+を過ぎると、ちょっと茂みを抜け、笹の草原を抜けて(写真)、篭山頂上に着きました。篭山三等三角点(905.28m)があります。日本海が見えると嬉しかったのですが、ちょっと霞んでいました。

下山は山頂から南に降りようと考えていたのですが、笹が生い茂っており、道も無いので歩きようがありません。西に降りる道もすぐに終わっているようでした。しかたないので東に引き返し、「かご山中田」という道標のある所から南に降りました。最初は藪の中を通りますが、道ははっきりしています。降りていくと笹の背丈もだんだん低くなり、植林を快適に降りました。625m地点を過ぎて、最後は尾根から東側に降りる切り開きがあって、急斜面を降りると林道に出ました。これは林道篭山線で、地形図よりもさらに西に延びています。林道を戻る気はしなかったので、尾根に沿って下っていく林道を歩きました。この道は少し荒れていますが、無事に地形図に描かれている実線道に繋がっており、下山できました。途中に「智頭林業技術研究所」の建物がありましたが、この付近の植林の美しさは抜群でした。このあとは「ナメラ谷作業道」で下山しました。

林道篭山線の入り口にある案内板によると、今日は岩神登山道を登って、西側の登山道で下山したことになります。岩神城跡は神社の近くにあったようで、岩神登山道は林道の終わりまで行かずに登り始めるように描かれています。篭山線の途中から登る輪登山道がおそらく一番楽でしょう。素晴らしい山だと思いますが、冬は積雪があり、夏は暑いだろうと思います。

展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「智頭」です。

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