用瀬(もちがせ)は鳥取市ですから、姫路からはだいぶ遠くなります。しかし無料の鳥取自動車道のおかげで意外と早く安く行けます。用瀬で有名なのは三角山と洗足山で、これを繋ぐ尾根を用瀬アルプスと呼ぶようです。
三角山へは用瀬から登りました。最初の鳥居は三角団地というちょっと不思議な形の家の団地の上にあります。ここから真っ直ぐ山に道が延びています。まず最上山道場という日蓮宗の祈願所がありますが、それを過ぎると神社関連の施設が増えてきて、女人堂に着きました。三角山神社の説明板があり、ここからが本格的な登山となります。かなりの急斜面を登りますが、道は整備されています。景石城址からの道と合流し、さらにロープも張ってある急な道を登ると、洗足山への分岐に出ますが、ここはまず三角山神社を見に行きました。大きな岩の上にある神社で、眺望もあります。名前の三角山は「みすみやま」なので三角点はありません。この山の形は特異なので用瀬から見上げてもすぐに分かります。
山頂から分岐点に戻って山頂を東側で巻くと、この山頂の周囲には大きな岩がいくつも聳えているのが分かります。そして山頂の南に出て縦走路となります。まず最初に岩が尾根に聳えており、西側に鎖があって巻いて進めるのですが、その先でいきなり岩が切れています。ここには梯子が作られているのですが、梯子を降りるには後ろ向きに足を掛ける必要があり、高所恐怖症には辛いものがありました。結局岩の北に戻って、東側を巻きました。この梯子は南から来て登るのなら問題ないと思うのですが、降りるには技を要します。この難所を過ぎると登りになりますが、ロープが張られています。ちょっと登ると592mピークの北には「おおなる小屋」という名前のログハウスがありました。新しいもので、中は木材の香りが充満していました。この南では再びロープのお世話になって、648mピークに登るとここは「おおなる山」だそうで、用瀬アルプスの案内板があります。ここと洗足山とは標高差100mほどなのですが、実際には一度大きく降りてから登り返します。尾根の外れでちょっと曲がって急斜面を降りました。そして下って下って、468mの「鬼ケ乢」に出ました。そしてここからは大変な急勾配で、ロープや鎖が大いに役立ちました。そして東からの道と合流すると、その上は展望のある平坦地でベンチがあります。ここからは日本海が見えます。この付近の石は赤く、また石英も見られました。この先は比較的楽な登りで、洗足山に着きました。洗足谷山一等三角点(736.18m)があります。流石に一等三角点は立派です(写真)。
下山は少しでも用瀬に近づくように、金屋へ向かいました。地形図で見ると急斜面を降りるのですが、「洗足山遊歩隊」が最近この付近の整備を進めているので、問題無いだろうと考えました。じっさいこの道は急斜面をジグザグに下っていきます。「路肩注意」という看板が立っていましたが、たしかにこの道は大雨が降ると流されて消失しそうです。登山道としては整備されており、時々道標もあります。ですが、基本的に登山用に整備されており、下山の時には必ずしも役に立ちません。役に立つのは木に付けられた赤いマーキングでしたが、場所によってはそれも見つけにくいことがあったので、もっと必要と思います。というのは、この道は単調に尾根を降りるようなものではなく、斜面を通る場所が多いからです。最後は谷に降りてきて、林道に出ました。ここが登山口となっています。気持ちの良い林道を降りて、用瀬に帰るのに1時間ほどかかりました。
見どころたくさん、楽しみもたくさんの登山道です。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「用瀬」「智頭」です。
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