これは次回のリベンジと一緒に読んでいただく必要があります。
若桜森林鉄道(正確には沢川林道線というらしい)は、若桜町の諸鹿の東にあります。この日は偵察という感じで、地形図の破線道がどこまで存在するのかを調べてみました。県道103号線は諸鹿のところで「落石のため通行止」となっていますが、森林鉄道につながる林道の入口までは舗装道路で問題なく行けます。途中で見上げると屏風岩が上の方に聳えています。来見野川に石楠花橋という立派な橋がかかっています。林道は整備されていますが雨上がりはぬかるみ気味で、車で入るのは勇気がいります。とりあえずは歩くことにして綺麗な植林を進むと、道は支流へと入っていきます。そしてかなり長く歩いて、地形図で破線道が谷に降りている地点に着きました。ちょっと広々しています。破線道はこの地点から北側の斜面に描かれています。林道はこの先も南の谷に続いていますが、この林道を横切って沢の水が流れています。
まずは破線道を辿ろうと北斜面を歩いてみましたが、倒木だらけの急斜面の植林で歩けません。そこで林道に戻って沢の水を駆け抜けて渡り、沢の南側を登りました。しばらく歩いて、地形図で破線道が斜面を登り始める付近で北側に移ろうとしました。しかし水量が多くて飛び越えるのは無理で、結局靴を脱いで歩いて渡りましたが、水が冷たく、たった数歩ですが渡り終わった時には足が凍えていました。北斜面は植林の急斜面です。木につかまって登ると、水平道を見つけました(写真)。破線道のように斜面を垂直に登る道はあるのかと探しましたが、結局ありません。そもそもこの急斜面に垂直に登る道を作るのは不可能でしょう。仕方なしに少し水平道を東に歩きましたが、地形図の破線道とはどんどん離れていきます。しばらく行くと沢がありました。破線道はこの上を通っているので、この沢を登ることにしました。ガレ石の多い非常に急峻な沢で、そのうちに疲れてきて西側の斜面を登り始めました。ところが下から見上げるよりも実際の斜面はずっと急で、四つんばいで這って登るしかありません。それでも木の枝や根など掴まるものがあれば良いのですが、それがないと登れません。何度か途方に暮れて進路を変えつつ、キャラボクの茂みを抜けて、やっと立てる支尾根まで上がりました。ここでGPSを見ると、既に破線道の上に来ていました。ということは、破線道に相当する道はなかったということになります。這って登ったくらいですから、道が崩落したとも思えません。
これで調査は終わりですが、ここからどうするかが問題で、結局主尾根の860mピークまで登ることにしました。支尾根なので最初は歩けましたが、そのうち尾根上に大きな岩が現れました。これを苦労して迂回して登ると、地形図どうりに標高750m付近は非常に急で、また四つんばいを余儀なくされました。疲労困憊して標高800mをクリアし、平らな尾根に出てきました。この後は楽に歩けて、860mピークに着きました。広々とした気持ちの良い尾根です。
この先更に森林鉄道を見に行く元気はなかったので、ここから尾根伝いに戻りました。この主尾根ルートは登る時にはあまり迷わないと思いますが、下りではかなり複雑です。まず最初に860mピークから方向を間違えました。途中は標高700mから750mの間は岩場の急斜面です。その下はやや藪っぽくなりますが、藪漕ぎと言うほどではありません。最後は調子に乗って標高600mより下まで降りてしまいましたが、林道に降りるには少し戻って支尾根を降りる必要がありました。やや急な支尾根を降りて、林道に降り立ちました。ここには古い石の道標があり、[2]によると「右・山ミち 左・おじろ」と書かれているようですが、おじろとは何処でしょうか?
今回はとにかく地形図の破線道が存在しないことを確認しました。林道までの行程の半分ほどしか行っていないので、次はちゃんとインターネットの情報([1][2])を使って鉄道を見たいと思います。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「若桜」です
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