2016年9月17日土曜日

岡山・鳥取県境の志戸坂峠

岡山県と鳥取県の県境の尾根は、林道が多くて気が乗らなかったのですが、ちょっと長い尾根で県境まで登ってみることにしました。出発点は西粟倉村の影石です。あわくら温泉駅の近くの、国民宿舎の北の尾根先から登り始めました。急斜面の自然林をちょっと登ると植林になりました。小さな石の祠(中は何もなし)があって、里山の雰囲気です。植林を上り詰めると、坂根四等三角点(560.02m)がありました。その先は倒木地帯ですが切ってあるので大丈夫です。さらに西に行くと穴ぼこが4つあって、おそらくかつてここに鉄塔か何かがあったのだと思います。その西には、舗装された林道が尾根を横切っていました。この林道は、鳥取道と智頭急行が吉野川を渡って交差する付近から来ているものです。少し林道を歩くと、まず左に未舗装の荒々しく作られた林道への分岐があります。ここからは尾根に上がって尾根を歩きましたが、すぐ先でまた舗装林道が二又に分かれ、一方は尾根を西に横切っていました。この先も林道は無視して尾根を登りました。植林が多く、ネットも張られており、角が絡まった鹿の白骨もありました。標高750m付近で次の林道が尾根を横切りますが、これはかなり古いものです。無視して藪っぽい尾根を上がると、すぐに林道が曲がって来て、また尾根を横切りました。もう100mほど藪っぽい尾根を登ると、さらに古そうな草の生えた林道が尾根を横切りました。そして、最後にちょっと登れば県境の尾根です。志戸坂四等三角点(910.69m)がありましたが、付近は霧に覆われていました(写真)。

ここからは県境の尾根を志戸坂峠へ歩きました。シダなどが生えている所もありますが、藪というような所はありません。志戸坂峠から登ってくる時にはあまり悩まないと思うのですが、下山では迷い易い地点が多く、何度も方向を確認しました。この尾根にも、鉄塔を基礎のコンクリートごと撤去したような穴がありました。最後は志戸坂峠ですが、地形図で見てもえらく急斜面です。なるべく県境に沿って降りましたが、最後は水が流れており、それに沿って降りて行きました。降りた地点は県境のちょっと北側で、流れてきた水は鳥取側に行っています。県境の付近は木の階段が作られていました。道路の作りから見ると、以前は軽トラック程度なら通れたと思うのですが、階段があるので今は崩れてきた岩などを除去しても車は通れません。地形図で見たときは深い切通しだと思ったのですが、切通しを作る前から深い谷だったようです。峠までは明治に作られたしっかりした道があり、1100mでトイレのある駐車場に出ました。ここのすぐ東側には展望台となっている東屋がありますが、まったく展望はありません。この付近には「馬のお灸場」という看板が立っています。駐車場の前は舗装された旧道ですが、北にちょっと歩くと金網で蓋をされた旧志戸坂峠トンネルがあります。現在はシイタケを栽培しているようでした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「坂根」です。

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