2016年9月1日木曜日

丹波のクロイシ山と五台山

氷上町の加古川の東側の山並みは日本分水嶺です。これまでにも何回か歩いていますが、今回はこれまで歩いたことのない五台山の北を歩きました。登り口は氷上町鴨内で、村の北側の墓地にしました。芦田家と宮垣家の墓ばかりの墓地ですが、17世紀の墓石もありました。山は金網で囲まれていますが、墓地の裏に扉があって、そこから植林に入りました。作業道の痕跡を見つけながら急斜面を登ると、尾根に上がれました。地形図ではこの付近には送電線が描かれていますが、撤去されて基礎の跡だけがありました。

やや急な尾根道が続きますが、特に歩きにくい場所はありません。279mピークに登って降りて、次の鞍部には芹田神社から登ってくる道があるようです。そのまままた登りで、366mピークを過ぎると少し藪っぽくなりますが、それを抜ければまた歩きやすい尾根で、東芦田四等三角点(450.08m)に着きました。周囲は伐採されていますが、展望はありません。この付近から測量が行われたらしく、東と書かれた番号の振ってある標石の脇に紅白の棒が立っている所がたくさんありました。511mピークで別の尾根と合流して東に歩くと、左が瑞雲寺、右がくろいし山と五台山という道標が倒れていました。これは「東芦田まちおこし協議会」が立てたものです。さらに東に歩くと地形図では尾根を破線道が横切っていますが、特に道には気付きませんでした。そして日本分水嶺の530m+ピークに登り、北に少し歩くとクロイシ山の山頂です(写真)。曼田良四等三角点(555.82m)があります。ここは親不知への分岐点でもあります。大柿さんの10年以上前の赤札が2枚下がっていました。

クロイシ山からは南に戻って、道を歩いて(いったん東の尾根に行きそうになりますが、ちゃんと巻いて南に戻ります)鴨内峠に降りました。ベンチもあり、道標もたくさんあります。峠越えの道も整備されています。重要な情報としては「松茸山のため9月20日から11月14日まで立入禁止」と「市島町側に下山されても公共交通機関はありません(タクシーの電話番号付き)」でしょう。ここから五台山まではよく整備された登山道で、木に名札がついているので勉強になります。五台山山頂には展望デッキや文殊菩薩像、それに尾ノ寺山二等三角点(654.55m)があります。この尾ノ寺山という名前が問題のようで、小野寺山はこの南のピークのようです。前回(2015/12/29)来た時には吹雪いていて展望が全く無かったのですが、今回は少し靄がかかっていたものの遠くまで見渡せました。

下山は登山道を戻って、「伊佐口」の方向に歩きました。道とは言えませんがマーキングがあります。こちらは前回登ってきた方向です。植林の急斜面を降りて、前回とは違う北寄りの尾根を降りました。マーキングがありますが、これは境界明確化の杭の場所のようです。しかしそれでも迷いそうな場所では助かりました。475mの藪っぽいピークを過ぎて、少し降りるとちょっと伐採されていて、「図根三角」の黄色い杭がありました。そのまま西に降りて行くと、地形図で破線道のある250m+の鞍部に出ました。この先も尾根は続きますが、急斜面の登りなのでちょっとめげて、北に降りることにしました。しかし道は南の谷にはあるようでしたが、北にはなくて、適当に植林の中を降りました。麓近くには江戸時代の墓地の残骸があり、最後は金網に扉を見つけて鴨内の村に戻りました。

気持よく歩ける山道でした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「黒井」です。

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