2013年11月16日土曜日

朝来市の大谷・伊由三角点

これら二つの三角点は、多々良木川の北側にあります。国道312号線の道の駅朝来に車をとめて、裏山に登るルートを探しました。道の駅から東に多々良木川の北側を歩いてみましたが、急斜面の植林が続いており、無理をすれば登れるにしても危険な斜面でした。次に道の駅から312号線を北上し、畑と山の間の道を歩きました。山側はしっかりした害獣よけの金柵でガードされています。高圧線が通っているので登り口があるかと思ったのですが、金柵に入り口が見つかりません。しかし道の脇に小屋があり、その脇に入り口がありました。ここから山に入りました。少し平坦地があり、その先は急斜面です。谷沿いに少し登ると左手の斜面に作業道があったので、それを登りました。植林の中をジグザグに登っていく道で、意外と無くなりません。しばらく登ると関電の赤い「火の用心」があり18号と19号鉄塔の分岐になっていました。巡視路はもっと北から登ってくるようですが、ここからは巡視路で生野北支線18鉄塔に出ました。1系統しかない、小振りの鉄塔です。さらに尾根を登って、主尾根に出ました。380m+ピーク付近です。

ここからは落ち葉を踏んで気持ちの良い尾根歩きとなりました。大谷四等三角点(387.24m)は周囲がちょっと伐採されているだけで展望はありません。その後も多少倒木がある程度で楽な山歩きとなりました。393mピークを過ぎて、470mピークが本ルートの最高標高点です。ここには朝来市の地積図根三角点があります。手前のあたりで木の間から多々良木ダムが見えました。ここからは北東に降りなければならないのですが、東に行き過ぎて、東の方に降りそうになりました。こちらは松茸山らしく、荷造りテープだけでなく頑丈なネットが3重に張られています。動物避けというよりも人避けに見えます。こちらには行かず、北東に伸びる倒木の多い尾根を探して降りなければなりません。降りると細尾根が続きます。410m+の小ピークを過ぎると地形図では破線道が尾根を横切っています。西側には古い道があるようでした。ここからちょっときつい登りで420m+ピークに上がりました。この付近にも破線道が通っているはずなので探しましたが、北の納座から登ってくる破線道に相当する古い道を見つけました。この道はピークの北側を巻いていたので、それを通って北に向かう尾根に戻りました。

しばらく北に410m+の細長いピークを歩いてちょっと鞍部に降りると、切通になっていました。ここには「入山禁止 9月15日~11月15日」という看板が立っていました。幸いこの日は16日でした。この先の尾根は厳重に両側を紐やネットで囲まれた回廊となっています。「この山に入山した者は刑事告訴し同時に民事訴訟による賠償請求する」と書いてあります。賠償って、山に入るだけでどんな損害があるのでしょうか?驚いたことに、この山の中に監視カメラまで設置されているのだそうです。確かに赤松が多く、松茸の取れそうな山ではあります。この気違いじみた状況は長くは続かず、380m+ピークから西に折れると平和な尾根に戻りました。ときどき北に朝来山が見えます。伊由三等三角点(338.84m)は森の中で、展望はありません(写真)。この後は尾根に沿って下山しました。北西に尾根が曲がり、降りて行くと生野北支線14鉄塔がありました。その先には中に何もない倒れかけた小屋があり、赤い「火の用心」がありました。ここから西の谷に下山すると養鶏場(?)に出ますが、作業の音がしていたのでさらに尾根を北に歩いて、尾根の先で下山しました。尾根の周囲は金柵で囲まれており、先端は角になっていますが、ここからはうまく出られず、ちょっと南に柵沿いに歩いて小屋の近くに出入口を見つけました。

松茸シーズン以外なら、気持よく歩ける山だと思います。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「但馬竹田」です。

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