2013年1月26日土曜日

多可町の大海山から三組尾


多可町と山南町の境界の尾根です。このコースは[1]とほぼ同じです。登りはじめは牧野大池で、そのまま真っ直ぐに樺坂目指して登りました。途中で川を東に渡ると谷の奧に入り込んでしまいそうだったので、ずっと川の西側を歩きましたが、[1]を見ると東側の方が面白かったかも知れません。川の西側には道はありません。谷は歩きにくいので谷の間の尾根を歩いたのですが、最後は木に掴まらないと登れない急登となりました。出てきたのは樺坂(345m地点)の少し西側でした。樺坂にはお地蔵様があり、「まきの」「たんば」と書いてありましたが、だったらここではなく牛坂峠にあるべきでは?という気もしました。峠には地形図どうりに北から林道が来ていますが、他に東に水平道があり、これは牛坂峠へ行くようです([2])。大海山へは尾根を登らねばなりません。すぐに何たら記念と掘ってある石が落ちていました。それからは結構急登で、しかもこの日は北風が冷たくて堪えました。西には雪の積もった千ヶ峰など多可の天空、振り替えれば妙見山が見えましたが、木々に隠れがちです。山の上は平らになり風も弱まりました。大海山山頂には観音寺四等三角点(551.78m)と共同アンテナの残骸があります。

次は大海山から南に尾根を降りましたが、何も考えずに降りていったら東にそれてしまい、藪をトラバースして尾根に戻り、牛坂峠に着きました。ここも林道が東から来ています。地形図にある峠越えの道は、よく分かりません。坑道をちょっと覗いてからさらに南に尾根を歩きました。この付近からは528mピークが高く見えます。じっさい342mの鞍部からの登りも、528mピークの西の登りも結構な急登です。528mピークを過ぎると東に山南町が見えるようになります。カザシ、岩屋山、篠ヶ峰まで見渡せます。尾根道は気持ち良く、480m+ピークを過ぎると南に瀬戸内海や明石海峡大橋が見えました。ここからしばらくは岩尾根でしたが、巻くこともできたので、用心深く歩けばさほど危険はありません。そのまま尾根を歩いて、延命寺山三等三角点(539.68m)のある三組尾に着きました。途中にも少し北側が見える場所がありました。なお。三組尾は「にくみお」と読むのだそうです([3])。二ではなくて三なのに「に」なんでしょうか?

三組尾からは少し戻って476mへ延びる尾根で下山しました。ピンクテープのマーキングがあり、道もしっかりしていました。この山は松茸山らしく、荷造り用プラスチック紐の汚らしい囲い込みがあちこちにありました。特に標高350m付近まで降りてくると尾根がネットと紐で通せんぼされていました。無視して通りましたが、「ウルフ・ピス」を使って動物も近づかないようにしていました。秋になるとここは松茸の宝庫なのでしょうか?その南の370m+ピーク付近でピンクテープが西の尾根に付いていたので、そちらに降りてみました。しかし下るにつれて尾根は倒木や藪でひどく歩きにくくなりました。結局歩き易そうな場所を探した結果、南の植林に出てきました。それを下っていくと、小野尻トンネルの上を通って旧道に出ました。明治42年建設という古い小野尻トンネルを見に行きましたが、水が凍って氷柱ができていました(写真)。金網にも氷が付いています。トンネルは金網で塞がれていますが、両脇はあいており、痩せた人なら通れるかも知れません。小動物は問題なく通れるでしょう。トンネルを覗くと、上の方はレンガでできています。トンネルの中は濡れてはいますが水は溜まっていません。あとは県道86号線を戻りましたが、車が飛ばすので恐ろしい道でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「丹波和田」です。

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