2013年1月3日木曜日

加古川の法華山


正確には加古川市と加西市の市境にある山です。法華山一乗寺というくらいですから、一乗寺の背後(北側)にある山です。西国三十三箇所の順番では、書写山の前の26番となります。正月だったのでしっかりと駐車料金を取られましたが、一乗寺の駐車場に車を置きました。東の尾根から登ろうと考えて、寺の東にある見子大神の裏から登り始めました。踏み跡があるのですが、登ってこうとするとシダが邪魔なので、結局谷を通って鞍部に出ました。マーキングがあるので南のピークまで戻ると、一乗寺の東門(峠のところに立っている門)の付近から登山道が登ってきていました。法華山山頂まで1000mとのことで、縦走を始めました。藪の尾根ですが、シダは一番育っているところで腰くらいまでですし、木の枝もさほど邪魔ではありません。とにかく登山道ですから道に迷うことはありません。最初は東に、それから北に展望があります。写真は善防山です。藪に疲れた頃に標石の埋まっているピークに出ました。ここが法華山の北のピークなので南へ行くと、法華山山頂に出ました。上ノ垣内三等三角点(243.25m)があります。大柿さんの'07.2.17の赤いプラスチック板と「法華山裏山243.3m」と書いた赤い板がありました。ここが裏山なら、法華山表山はどこでしょうか?

このまま南に登山コースを降りることもできますが、さらに縦走を続けるために北のピークに戻り、西に尾根を降りました。この付近は柴藪ですが、岩尾根なので松の小木も多く、ちくちくと刺されます。腰より高いシダ藪もありますが、踏み跡ははっきりしており、それを忠実に辿れば藪に突入して身動きが取れなくなることはありません。徐々に南側の展望が得られるようになり、海も見えるようになります。そして、ピーク前で踏み跡が登りと南斜面の巻き道に分かれていたので上に登ったところ、ここが姫路市、加西市、加古川市の境界点でした。そのまま歩くと北の尾根を降りて行ってしまうので、戻って巻き道を進みました。この道は岩場の斜面を横切っており、ここはちょっと難所です。その後西へ行く尾根を降りますが、この付近も踏み跡はあるものの藪です。206mピークには岩が二つありました。そして南西に急斜面を降りていくと、北側に道路が見えてきます。山頂へ向かう保守道路です。道に降りて楽をすることも考えましたが、尾根も踏み跡があるのでそのまま歩きました。とはいえこの尾根も藪で、かなり根気の要る縦走でした。登りになって見上げると、小さな神社がありました。牛頭天王を祭る王神峯だそうです([1])。目の前にはDocomoの法華中継所がありますが、そこへ行くには急斜面を降りなければなりません。なお地形図にはありませんが、保守道路の途中には関西電力の小原無線中継所(パラボラ3つ)も建てられています。

このDocomoの中継所は尾根から突き出た格好に建てられており、西側先はありません。下山は、王神峯まで登り返して、その参道を東に辿りました。この道はしっかりしており、南東に尾根を降りていきます。展望も良く快適です。しかし、尾根の先の小ピーク付近で道が消えてしまいました。無理矢理藪を突破して下山しましたが、背の高いシダも茂っており、そちらには行かないように注意しました。結局東向きに谷を降りることになったのですが、水がないので助かりました。この谷は短距離ですが、えらく長く感じました。七ツ谷に降りて溜池に向かう道に出て、あとは道を歩いて一乗寺まで戻りました。道路に出たところに、「法華山1Km登山口」の標識がありました。

1月3日は特異日なので好天で眺めも良く、新年の藪山歩きを楽しめました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「笠原」です。

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