2008年12月21日日曜日

番城山から氷室山

番城山は置塩城の南の山城で、置塩の町村に登り口があります([1])。「史跡 番城山城跡」と書かれた姫路市の建てた標識には、「頂上には三か所の城跡があり・・・石垣の一部や瓦片も出土している」とのことです。登山道は急勾配で息が切れますが、分かり易い道です。頂上に出ると広めの尾根ですが、どこが城跡か分かりません。少し西に行くと藪に覆われたピークがあり、古い共同アンテナが藪の中にあります。南山四等三角点(214.07m)も藪の中で、頭が少し出ているだけです(写真)。

今日の目的は番城山ではなく、ここから氷室山まで歩くことです。頂上を東に歩くと、すぐに藪っぽくなりますが、三角点付近に比べればずっと木の密度は低く、顔に小枝が当たるのを気にしなければ、さほどの苦労もなく尾根を歩けました。この付近の山に多い、シダと低木で覆われた尾根で、切り開きはあまりはっきりしません。シダが尾根を覆っている部分では少し降りて歩きましたが、問題なく歩けました。場所によっては南側は植林です。落ち葉を踏みしめて歩くのは気持ちの良いものです。しばらく歩くと北側のゴミ処理場が良く見えます。

少し登りがきついなと思うと274mピークに出ますが、ここはシダに覆われていました。次のピーク280m+には「播磨空港2級基準点」のプレートがありました。この付近は切り開きがあり、足元にはシダが茂っていますが歩きやすくなっています。さらに歩くと、いよいよ氷室山に登ることになります。どこに出てくるのかよく分からず道なりに歩きましたが、最後の急な登りでは道が無くなり、とにかく尾根を目指して登ると、尾根には道がありました。左手にピークが見えたので行ってみたら、そこが氷室山の頂上でした。狼谷三等三角点(371.77m)ですが、これは標石が地面から出過ぎていて、どこがこの標高に相当するのか気になります。

広嶺の方から氷室山に向かって歩くと、頂上に出る前に道が左右に分かれ、右手が山頂ですが、ここを真っ直ぐに北に斜面を降りると番城山に行けるわけです。ただし、全く何の標識もありませんので、この急斜面を降りてみようという人はいないでしょう。

帰りは西に普通のルートを歩いて鞍部まで降りて、蒲鉾工場の裏手に出ましたが、この下山ルートも灌木やシダが多く、番城山からのルートと大差ないと思いました。眺望も大差なく、番城山への下山ルートもお勧めできます。実は番城山から歩いてみたのは、最近この付近で大規模な開発が行われているからなのですが、尾根まで達するような工事は行われていないようでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆

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