2018年10月8日月曜日

八東町の鍛冶屋から遠見山

若桜の遠見山には2016/07/30に登っています。この時は若桜から登ったのですが、今回は西から登ってみました。長い尾根が延びているので、その先端へ向かいました。若桜鉄道の徳丸駅の南を八東川沿いに県道6号線を走ると、鍛冶屋温泉への曲がり角があります。ここを通ると鍛冶屋への近道なのですが、温泉までは行かずに途中で害獣避けの金網に扉を見つけました。谷に動物捕獲用の檻がありますが、一気に南へ斜面を登って尾根に上がりました。ここには水道用と思われる貯水タンクがあります。尾根は里山的な雑木林と植林ですが、倒木がたくさんあります。植林の坂を登ると、中ノ谷三等三角点(273.34m)に出ました。三角点の東側の平坦地は植林ですが波打つような隆起があります。そして斜面を降りて鞍部に出ると、水をたたえたコンクリートのマスとかゴミとかがあります。その東ではパイプが転がっていますが、北に少し降りた所にDocomoの八東基地局のアンテナがあり、舗装道路が尾根を切通しで通っています。小さなお堂の他に、切通しの両側には祠があります。

ここから東の山も倒木が多く、歩くのは疲れました。送電線の鉄塔が近づくと藪がひどくなり、草も生えていて歩けなくなり、北に少し迂回して巡視路に出ました。巡視路には「←島・皆原→」(皆原も島と同じく北側なのですが)と「遠見山」という道標があって、ここからは登山道ということになりました。鉄塔は八東大内線4です。切り開かれていて八東川沿いの展望があります。登山道と言っても特に整備されている訳ではありませんが、ここまでよりはずっと急勾配になりました。しばらく登ると、登ってきた方が「島、皆原登山口」、登りが「遠見山」の他に「珪石採掘遺構」という道標がありました。遺構を見に行きましたが、斜面を東に横切る方向です。ピンクのマーキングがあるのですが、途中で見当たらなくなりました。とりあえずそのまま東に進むと溝が掘ってありました。よく見るとレールが4本あって、上にはウィンチが置かれていました。この付近が採掘場のようですが、どこで掘ったのかがよくわかりません。東側は崖になっていて、この付近なのかも知れません。後で地質図を見ると、この付近の北は八東川沿いの泥質千枚岩で、南は2018/08/11に綾木峠の東で見た珪石の鉱山も含む珪質千枚岩の地質となっていました。境界付近で珪石を採掘していたのでしょうか。「山頂」への道標があったので、ここも登山道かも知れません。

珪石採掘遺構から登山道に戻り、急斜面を登って遠見山を目指しました。岩場に出ると金属プレートの島四等三角点(531.34m)がありました。岩場を抜けると植林の厳しい登りが続きます。時々八東川沿いが見えます。そして見晴台に出ました。案内板があるので景色を楽しめました(写真)。ここまで石英っぽい石があまりなかったのですが、見晴台の岩は珪石のようでした。見晴台を過ぎると、中島登山口から登ってくる登山道と合流して、整備された道を歩けば遠見山山頂です。投書箱と本谷三等三角点(805.84m)があり、展望も少しありました。植林の気持ちの良い場所です。

下山は西の鍛冶屋の集落へ真っ直ぐ尾根伝いに降りました。最初は植林ですが、すぐに岩場が多くなりました。登ってきた尾根に比べると藪が多く、岩場の細尾根に灌木が生えて藪になっているという最悪のパターンです。地籍調査の杭などはありますが、明瞭な道や踏み跡はありません。岩場からは木々の間に南側の展望があります。スリリングな場所が多く、特に586mピークは大きな岩で巻くに巻けず頑張って登りました。しかしここを登れば後は平らで歩きやすくなりました。そのまま尾根を歩くと谷に降りることになりますが、尾根が北向きになる手前で西に急斜面を降りて、長い尾根歩きを続けました。登りの尾根は三角点とか見晴台とか時々ランドマークがあったのですが、こちらはやや退屈な植林が多く、ときどき地籍調査の跡がありました。そして開けた尾根に八東大内線6鉄塔が立っていました。特に下山路があるようにも見えないので、さらに植林の尾根道を下りました。その先には祠があって、素戔嗚尊神社の御札が入っていました。さらに道を下り、最後は道路に降りる手すりのついた階段がありましたが、これが藪化しており、枝をかき分けて降りました。

いろいろなものが見られましたが、5時間以上かかる長いコースでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「因幡郡家」です。

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