2017年12月30日土曜日

佐用町の熊井池周辺の山

佐用の山はあまり高くもなく、登山としては物足りないと思いますが、のんびり歩くには向いています。今回は岡山県との県境まで歩いてみました。出発点は佐用から中国自動車道沿いに西に走って、県道124号線を北上した金子です。ここには矢原山里山公園があります。西側にイベント広場があるのですが、毘沙門天王の前を通って南入口から登り始めました。「展望ルート」で展望台まで登りました。木の階段もあって整備されているのですが、石や枯れ葉で埋まりつつあります。山の上の展望デッキには屋根はありません。展望も木が伸びていてイマイチという感じでした。そこから279mの山頂に行くと目の前に西はりま天文台が見えて、説明板がありました。

ここからは尾根歩きですが、まず里山公園の東入口へ行く道が北側を横切っています。その北にも尾根筋ルートが伸びています。これも良く整備されており、快適に歩けますが、矢原山の手前で終わってしまいます。ここから矢原山は急斜面ですが、ロープもあるので難なく登れて、まず共同アンテナの残骸があり、次に矢原山山頂に着きました。谷ノ久保四等三角点(306.80m)がありますが展望はありません。この先も尾根には道があって、快適に歩けます。そして東にシミ谷池のある鞍部には「シミ谷 金山谷」の案内板がありましたが、降りていく道はあまりはっきりしないようでした。その北のピークが金山で、金山谷四等三角点(344.35m)があります。金子という地名もあり、この付近には鉱山があったのでしょうか。

金山を過ぎると東側に荷造り紐が張られており、松茸山なのかも知れません。そのまま北上して県境に着きました。ここからは西の尾根に降りるのですが、何のマーキングもなく、正しい尾根を探すのにだいぶ時間がかかりました。降りてしまえば切り開きがあり、荷造り紐も張られているのでそれに沿って県境を歩きました。県道124宮原力万号線の峠にはお地蔵様がありました。なお、岡山県道としても124号線です。

峠から西も紐が南側に張ってあり、それに沿って道を歩きましたが、かなり荒れていました。道は必ずしも県境を通っていないので、最初のピークは南を巻きました。防犯カメラ作動中だそうです。その先で荷造り紐は南に行ってしまうので、広くて歩き易い県境を歩き、南の307mピークへ行く尾根に曲がりました。この尾根にも切り開きがあります。こちらの尾根は岩場が多くて展望もあります。それにしても迷いやすい尾根道で、ピークに出るたびにGPSで位置と方向を確認して進む方向を決める必要がありました。切り開きはあるのですが、細尾根で低い松が密集して生えている場所は歩きづらくなっています。それでもクネクネとした尾根は快適に歩けて、239mピークを過ぎたあたりでちょっと植林があっただけで、ずっと自然林でした。そして最後は南に向かって最後の直線、と思って降りていくと、いきなり4mほどの高さの岩がありました。登ると展望良好です。その南にも広い岩盤があって、この尾根は岩でできているようでした。これらの岩は航空写真でも見えています。ということで下山は急斜面の岩場を降りる羽目になりましたが、落ち葉が滑りやすい以外は大きな問題はなく、最後は竹藪を通って人家の裏に出てきました。人家を避けて降りようとすると、山裾は笹が茂っており、しかも金網があります。しかたなく江戸時代の墓地の残骸と思われる所を通って東に歩いて行き、熊井川に出てきました。川を歩いてなんとか道路に出ることができました。

植林やシダ藪は少なく、落ち葉の自然林がほとんどのコースでした。特に文句の付けようがありませんが、最後の岩場がなかったら飽きていたかも知れません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「佐用」です。

0 件のコメント: