西脇の東側、比延駅の東の山裾に城山公園があります。サッカー場として使われることが多いようですが、グラウンドの南端に比延山城への登山道があります。頂上まで700mとなっています。この登山道は整備されていますが、かなり急な部分が多く、登りやすいようにロープが張られています。標高289mの城跡は西脇方面が望めます。もっと展望が良いのは東に歩いた城山四等三角点(286.88m)でした(写真)。しかし、今日の目的は比延山城だけではありません。三角点から東に歩くと、登山道は北に降りていきますが、途中に東へ降りる道があり、明らかに木の枝でそちらに行かないよう塞いであります。こちらが予定していた尾根歩きの始まります。
最初のうちはこれまでの登山道とあまり違わない道でロープも張られていますが、だんだんに怪しくなってきます。踏み跡はだいたいあるのですが、シダが膝くらいまで生えていますし、灌木の枝もたくさん張り出しています。一旦150m+の鞍部まで下りてから登り返し、270mピークの方へも行ってみましたが、シダがかなり茂っていました。主尾根に戻ってさらに東に歩きました。抜けられないような藪はないにしても、スタスタと歩けるような尾根ではありません。救いは時々展望があることで、南側に北池、北側も西脇方面も時々見えました。170m+の鞍部には、切通しがありました。確かにここはこの尾根を横切るなら一番楽な場所でしょう。とは言え、今は南側にはゴルフ場しかありません。この鞍部の北東の斜面はかなり急な斜面で、岩が露出していました。
その先も藪っぽいのですが、突然尾根に看板がありました。「月世界展望 標高292m」と書いてあります。「塚谷公園ハイキングコース」で、「尻餅坂まで190m」とのことです。尻餅坂は北に下山する方向で、麓からここにハイキングコースが上がってきているようでした。このハイキングコースは所々に看板がありベンチがあり、展望があります。看板にはその場所の名前が書いてあるのですが、順番に「上昇気流展望 280m」「雲海展望 318m」「いん石展望 314m」「しあわせ展望 327m」です。途中は岩場もあって展望が良い代わりに道は怪しくなっていました。しかし「しあわせ展望」まで道はあり、ここにある柚津良葉四等三角点(327.10m)で終わっていました。
三角点を過ぎるとまた踏み跡を辿って藪を抜けることになりました。展望の良い岩場もありますが、灌木が邪魔です。マーキングはあるのですが、シダが元気です。最初はここからぐるっとゴルフ場の周囲を巡って南の尾根を西に歩く予定で、そのコースを一望できる地点もあったのですが、時間的にとても無理だということがわかったので、346mピークから下山しました。地形図で見るとさほど急でもなさそうなので、適当に北に降りたのですが、シダが茂っており、急斜面では背よりも高くなっていました。危険なのでなるべくシダが少ない方向を探すと、谷に降りてしまいました。谷もガレ石が多くて歩きにくいのですが、シダよりはマシでした。最後は2016/12/29に通った道に降りられました。出発点の城山公園までは、長い道のりでした。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「比延」です。
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