2014年12月14日日曜日

朝来の物部山

朝来には物部という地名があります。古代の有力部族とどのような関係があるのかは分かりませんが、とにかくその村の西の山が物部山です。まず、入域禁止の竹田城址への道から大路ダムへ向う道に入り、古い道しるべ(ほとんど読めませんが『右 たきのや おう屋 道  左 者り満(はりま) 道』と書いてあるのだそうです([1]))のある交差点から大路ダムの方へ少し登り、山側がコンクリートの壁になっている所の手前で道からそれて、山に入りました。急斜面の植林を登って行きました。作業道の名残りがあり、登りやすくて助かりました。尾根に出るとやせ細った植林が密集しており、少し登ると自然林になりました。海抜200mくらいの所で振り返ると竹田城趾が見えました。距離から言えば川向うの立雲峡よりも近いくらいですが、南側から見ているので全容が見えないのが残念です。この付近からは切り開きがあって、楽に歩けました。地形図で見ると平坦な尾根が延びていますが、実際にはアップダウンがあります。

金属プレートの大路日後四等三角点(436.47m)はネットの向こうにありました。ちょっと南に展望があります。切り開きはしっかりしており、快調に歩けました。海抜530m付近からも竹田城趾がよく見えました。かなりの遠距離ですが、少し見下ろす格好になるので城全体がよく見えます。写真は少し上の560m付近から撮ったものです。614mピークには森林開発公団の赤い境界見出標がかかっていました。そして落ち葉を踏んで気持よく尾根を登ると、図根三角点のある630m+ピークに出ました。周囲は伐採してあるので南北に眺めが良く、残念ながら竹田城趾は見えませんが、気持ちの良い場所でした。さらに尾根を登って行くと竹田城趾の見えるスポットがあり、その上で700m+ピークに出ました。ここには2013/11/09に八代峠から来ています。北に少し主尾根を歩くと、物部山三等三角点(707.51m)がありました。物部山が旧養父町、和田山町、朝来町の三町境界の700m+ピーク([1])なのか三角点山かは分かりませんが、気持ちの良い尾根です。

下山は700m+ピークに戻り、614mピークまで降りて、そこから南東の物部に向かいました。この尾根も落ち葉の上を歩ける気持ちの良い場所ですが、降りて行くとなんとなく狭苦しくなりました。最大の原因は尾根を二分するネットで、かなり壊れているとは言え、心理的にはとても邪魔です。いちおう道が付けられており、途中には竹田城趾の見える所もあります。標高が下がると自然林の倒木が増えてきます。最後は地形図の破線道を目指したのですが見つからず、適当に尾根を降りて行くと荒れた道がありました。点々と石仏が置かれており、西国三十三所めぐりができるようです。最後は高峰寺に降りてきましたが、降り口には「物部遊歩道入口」と書かれた札が立っていました。破線道を探すよりも、南の尾根に行って物部城趾を見るか、いっそ途中から北に行って273m地点経由でカクシ谷林道に降りるというルートもありと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「但馬竹田」です。

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