2014年10月25日土曜日

氷上町の白山

白山はあちこちにありますが、これは丹波市氷上町の、佐治川西岸の山です。登山口にはちゃんと説明の看板があります。左手に白山神社があり、さらに登るとお稲荷さんがあります。そして本格的な登山道になりますが、ひどく荒れています。道が不明瞭になる所はありませんが、石や倒木が多く、土石流の後のようです。しかしもともとはよく整備された登山道で、石仏もあります。

五合目には東屋があり、北向きに展望があります。周囲は植林ですが、手入れは悪いようです。NYCAが1998年に建てた看板がまだ奇跡的に残っています。勾配が急になりシダが増えてますます歩きにくくなります。この付近のルートはGPSの記録で見ると地形図の破線道とは違っていて、谷道を歩いています。植林の中ですから、GPSも怪しいと思いますが、荒れた谷なので他に道があるようにも思えません。主尾根に出てすぐに山頂に着きました。神社は麓に降ろされていますが、石灯籠と石の階段などが残っています。展望は抜群です。写真のコンクリートの塊は何でしょうか?ついでなので、三角点を見に行きました。東の尾根に降りるのですが、最初はあまりに急なので迷いました。しかし境界明確化の杭とピンクテープを辿れば問題なく降りられました。岩の多い尾根ですが歩きやすく、白山四等三角点(487.26m)に着きました。

急斜面を登って頂上に戻り、西の尾根を目指しました。最初は南西に歩き、共同アンテナのある付近から西に降りて行くと、平らな尾根に出られました。南北両側の展望が木々の間から望めます。尾根の西端で北に降りなければならないのですが、ここは急斜面に切り開きがあり、ピンクテープもあるので迷うことはありません。この付近の尾根は、常に道がありました。498mピークを通り、500m+地点を通って西に歩き、南北に延びる尾根に出ました。この尾根からは篠ヶ峰が西の正面です。ここから南に歩き、道なりに歩いて行くと、新郷四等三角点(585.54m)に出ました。周囲は伐採されていて、南方面は展望があります。さらに南に歩いて600m+ピークに上がり、南東に曲がりました。この尾根は篠ヶ峰に連なっています。ちょっと降りると地形図では破線道が尾根を横切っていますが、東側には道があり、ピンクテープもありました。ここから油利に降りられるのではないかと思います。しかしさらに尾根を南に歩き、543mピークに着きました。ここはちょっと迷いやすく、「境 大正二年十月建立」の標石がありますが、こちらではなく南へ降ります。鞍部を過ぎて登り返すと、和田村三等三角点(596.41m)のある高釣瓶に出ました。ここは2014/09/06に来ています。この付近には送電線の鉄塔があるので、この尾根は関電の巡視路になっています。

播磨中央線77の鉄塔からは東の尾根に進みました。こちらも巡視路があります。507m地点まで来ると、尾根は北向きになりますが、関電の巡視路は南東に向かっており、切り開きもあるので、こちらに降りることにしました。ここは急斜面で、関電の黒いプラ階段があるので助かりました。階段は迂回気味に付けられており、落ち葉で隠れていることもありますが、斜面が急過ぎる時にはとても役立ちます。岩が多く、落ち葉が積もっているので斜面は滑りやすく危険でした。そして播磨中央線79に出ました。ここからは普通の山道で、じきに神社の跡なのか祠が二つ並んでいる場所に出てきました。木の鳥居をくぐってさらに降りると、苔が生えていて滑りやすい土の階段になりました。注意深く降りると植林になり、最後は人家に出てきました。ここから白山登山口まで、一時間かけて国道を戻りました。

白山から先の尾根はずっと切り開きがありますが,意外とアップダウンがあるので、思ったよりも大変でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「丹波和田」「柏原」です。

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