2014年10月4日土曜日

明延の禁断の尾根を登る

明延鉱山付近の山には「この山林は、各所に堀割・かん没等危険な箇所がありますので、危害防止のため山林への入山を禁止します。」という立て札がいくつも立てられています。しかしそうは言われても、明延の南の谷からスリガ峰三角点のある1021.9mピークへ延びる尾根は、あちこちの山から眺めるととても登りやすそうで、尾根だけならいいだろうということにして登ってみました。

登り口は地形図にもある墓地付近にしました。この墓地は比較的新しいものです。この背後の急な植林を登りました。斜面の途中に石垣があって驚いたのですが、道があったのかも知れません。炭焼き窯がありました。植林を登り切っても厳しい登りですが、障害物はありません。時々岩がありますが、大きなものではありません。ところが標高600m付近には尾根にどっしりと大きな岩があり、有刺鉄線で囲まれていました(写真)。左右を見ると左側は巻いて行けそうだったので、有刺鉄線に沿って降りて行きました。しかし囲いの外に歩けるスペースはあまり無く、結局有刺鉄線を潜って中に入りました。それから岩を見てみましたが、尾根を横切って岩に隙間がありました。人が削ったのかどうかも分かりませんし、岩の隙間は狭いので、詳しくは調べずに先に進みました。その先にも630m付近で有刺鉄線が尾根を横切っている場所があり、ここは巻けるような場所ではなかったので、隙間を抜けてそのまま進みました。この付近は岩の多い尾根で、錆びた有刺鉄線が尾根沿いに張ってありました。地形図ではこの付近の南側の斜面が岩場になっていて、その付近が鉱山だったのかもしれません。しかしこの斜面は非常に急で、降りられるようなものではありません。この先750m付近からは気持ちの良い自然林になります。しかし地形図で岩場になっている820m+の細い尾根は本当に細い岩場の尾根で、滑落しないよう気を付けつつ、巻いて進みました。

細尾根を過ぎるとまた自然林に戻って気持ちの良い森になりましたが、あいにく天候が悪くなり、気温が下がり強風のうえ雨も降ってきたので、スリガ峰三角点のある1021.9mピークまでは行かずに下山することにしました。ここは以前(2013/07/27)に須留ケ峰に登った時に通っているので、その時の経験を生かして北に尾根を降り、少し西寄りに植林を降りました。今回は問題なく林道に降りることができました。あとは旭山キャンプ場経由で帰りました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大屋市場」です。

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