2014年7月5日土曜日

氷室池北の尾根から氷室山へ

梅雨時でいつ雨が降るか分からなかったので、近くの山に登ってみました。氷室山は何度も登っていますが、今回は夢前川から北尾根にいきなり登ってみることにしました。山富から北に蒲鉾工場の方へ歩いて山を見上げると、なかなかの藪山です。コンクリート壁が作られていますが、入っていけそうな場所も何カ所かありました。結局北まで歩いてしまい、蒲鉾工場近くの水の音のする所を覗いてみると、小さな滝でした。なぜか小さな狐の置物があったのですが、川の南側に山へ入っていく道があったので、そちらに行きました。笹藪ですぐに道は無くなり、手入れの悪い倒木だらけの植林になります。下草も多く、歩きにくいことこの上ありませんが、ちょっと我慢して斜面を登ると下草も倒木も減ってきます。木の枝が邪魔ですが、典型的な里山となりました。あまり楽しみの無い山ですが、落ち葉を踏んで歩けますし、いきなり山奥の雰囲気が味わえました。シダは意外と生えていません。尾根に出ると標石もありますが、読めるような字は認識できません。書写山の向かいの山ですし、何か人工物がありそうなものですが、土が流れ出さないように谷に石積みが作られているだけで、何も見つかりませんでした。ただ、地形がやけに複雑なので、人の手が加わっている可能性は否定できません。

224mピーク付近に来ると木にテープのマーキングが付いていて、これが初めて見るマーキングでした。赤いテープに「224M」と書いてあり、ここが224mピークだと分かります。このマーキングは東から来ており、ここからはマーキングを辿りました。道が作られているところもありますが、シダ藪もあります。細長い224mピークの東の端は、まっすぐ歩くと南に氷室池の方へ降りてしまうので、東へ降りないといけないのですが、西から歩いてくるとこの尾根が意外と見つかりにくくて苦労しました。ここを降りると氷室池からの登山道と合流し、すぐに見晴らしの良い場所に出てきます。見えるのは氷室池の方向なので、氷室山と、遠くに高圧線の鉄塔が見えるくらいですが、周囲の山の木々の美しさにはいつも感心します。

ここからは整備された登山道です。少し東に歩くと北側が私有地らしく柵があります。兵庫県姫路土木事務所の基準点があってから一度鞍部に降りて、そこからは急な登りとなります。数年前に整備されたらしく、トラロープが至る所に張られています。そのため急登も楽で、置塩方面の展望のある場所に出てきます。この後も登りが続きます。ロープが張ってあるのは良いのですが、あまり道標が無いので迷うこともあります。播磨空港の2級基準点(写真)の後、私は真っ直ぐに北に進んでしまいました。こちらにもトラロープが張られていて整備されているのですが、谷に降りてしまいます。戻って東に降りて、氷室山を目指しました。そんなに高い山ではなく何度も登っているのですが、この付近の登りは意外と疲れました。最後は蛙岩とでも名付けたくなる大岩があり、山頂に出ました。狼谷三等三角点(371.67m)があります。以前に比べて周囲の木が育って、展望がほとんど無くなりました。

氷室山からは更に尾根上の登山道を歩き、氷室池の真ん中の山を下りました。この山は以前に登ったことがあるのですが、相変わらず人の手のあまり入っていない藪山です。シダ藪は少ないのですが、灌木が茂っており、かき分けないと進めません。イバラも多いので注意が必要です。しかし文句を言いながらも所々に道の名残があります。314mピークは少し開けている程度で展望はありません。ここから西に降りましたが、正しい尾根を探すのは困難でした。道の名残は南の谷に向かって付いていたのかも知れませんが、予定どうりに西へ降りました。しかし雨が降ってきたりして少し焦りが出て、結局北の谷に降りてしまいました。この谷は広く、以前は畑だったようです。小川を渡って北の藪を抜けて氷室池の堰堤まで歩きましたが、草が茂っていてかなり苦労しました。この谷にもマーキングはありましたが、じめじめして楽しみの無い谷です。

結局4時間も掛かってしまいました。標高差300mほどの低山とは言え、藪山ですので整備された道以外は簡単に踏破できるものではありません。なお北尾根への登り口は、南西の隅にある階段が良いかも知れません。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「姫路北部」です。

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