2014年7月21日月曜日

カニワ口から皆河三角点ダイレクト

雪彦山には何度も登っていますが、今回は尾根伝いに皆河三角点まで行こうという計画です。

千寿の水のあるカニワ口から、立入禁止の禁を破って県道430号線を北に入りました。国土地理院の地形図では黄色く塗られている道ですが、未舗装ですし、2009/11/21に歩いた経験では、途中でなくなっています。これを登って行くと、堰堤があります。前回はここから谷を歩いたのですが、ここに8,9と番号の書いてある赤い「火の用心」が立っています。ひょっとしたら巡視路で登れるのではと思って行ってみました。しっかり作られた道ですが、結局前にも来た木の橋に出てしまいました。ここで川を西に渡ると、登りたい東側の山に登れません。結局堰堤の方に戻りました。急斜面で登りづらい山ですが、岩の突き出ている所が少し登りやすそうだったので、そこから登ってみました。急斜面に植林の倒木が転がっており、灌木も多いという悪条件です。斜面を横に移動しつつ、登りやすそうな場所を探して登って行きました。足元は割としっかりしていましたが、とにかく急斜面です。15分ほど悪戦苦闘して、少し勾配が緩くなってくると、木にピンクテープのマーキングがあることに気が付きました。地籍調査の杭の上に付けられていますが、杭は斜面に真っ直ぐに付けられています。ということは下から上がってきているはずです。一番下は県道となりますが、県道から見上げた植林にはピンクテープは見当たりません。いずれにしても、この斜面を登るなら堰堤の手前の植林から登るのが一番無難のようです。

ピンクテープに従って真っ直ぐに植林を登ると、677mピークから西に伸びる尾根に出ました。この尾根はやや藪っぽいのですが、登って行くと岩が増えてきます。そして出てきた677mピークから先は、平坦で歩き易くなりました。700m+ピークには2つの赤い「火の用心」が立っており、9と10となっています。つまり、西カニワ渓谷から9鉄塔に登り、ここへ上がってくるルートがありそうです。10鉄塔に向かう途中で、林田四等三角点(697.64m)を見に行きました。周囲は平坦地で、シダの中に埋まり気味です(写真)。ここから鉄塔までは平らな植林の尾根でした。播磨中央線10鉄塔は、尾根の少し南寄りに建てられています。鉄塔はネットで囲まれていますが、東側の入り口の所に角をネットに引っ掛けて憤死した雄鹿の白骨が残っていました。関電の巡視員がもう少し頻繁に訪れていれば助けられたかも知れません。この後は平らになったり上り坂になったりの繰り返しです。特に標高870m付近には巨大な岩が尾根に居座っています。さいわいに南側を巻いて登れましたが、一瞬ぎょっとしました。この先には倒木地帯がありますが、巻いて進めました。山頂には西を向いた安富反射板が立っています。皆河三等三角点(915.68m)もあります。正面には姫路市最高峰(峰山とはこれのことか?)が見えます。この付近のネットは補強工事中のようでした。

ここからは宍粟市の姫路市の境界を歩きますが、ネット沿いに歩いていると北に向かってしまうので、ネットから南に出て藪っぽい道を歩かねばなりません。道に沿って地上に続いている黒いプラスチックの布(フィルム?)は、鹿避けの柵として作られたもののようで、ずっと続いていました。アシビなどが生えすぎて迷いやすい道を歩いて行くと、道標に出ました。北は峰山、南は鉾立山・雪彦山、今来た道は大かつらの木・千寿の水です。ここからは紅白の播磨中央線13鉄塔を過ぎ、通称鉾立山、雪彦山四等三角点(915.14m)のある雪彦山を通り、鹿ヶ壺方面に下山しました。以前にも歩いた道ですが、記憶よりも狭く、灌木が伸びてきているのかも知れません。なお、千畳平・鹿ヶ壺への分岐は、地形図とは場所がかなり違っていて、ちょっと悩みました。あとは舗装された道で車まで戻りましたが、途中に「ハイキングコース かつらの木へ」という道があったので行ってみました。非常に急な斜面に階段が作られていましたが、肝心のカツラの木は見落としました。帰ってきたら、カニワ口は子供の水遊び場と化していました。

この登りはかなりの体力を要します。天候も良く気温も低めだったので登れましたが、コンディションが悪いと危険かもしれません。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「寺前」です。

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