2014年5月3日土曜日

東から登る平石山

平石山には西側の川上から登ったことがありますが、今回は東の栃原川沿いから登ってみました。

県道39号線沿いの、栃原の南の集落の南側に林道があります。これを西に栗谷川沿いに登って行くと、平成24年竣工の高さ14mという巨大な堰堤(金属パイプを組み合わせたタイプ)に出ます。ここから川の北側に渡り、少し登ってから北側の植林を登りました。非常に急な斜面で、作業道がほとんど残っておらず、足元は崩れやすく、まっすぐは登れないので斜めに登って尾根に出ました。付近は植林が多く、たまにアシビの藪がある程度で、勾配もきつくなく、歩きやすい尾根でした。この山には地籍図根三角点がたくさんあります。展望はほとんどありませんが、894mピークを過ぎる頃からコバノミツバツツジが増えて、綺麗な花を咲かせていました(写真)。そして標高1000mに近づくと付近は平らになり、アシビが群生しています。このアシビの藪を抜けるのは大変で、なるべく大回りして強行突破は回避しました。アシビも白い花をたくさん咲かせています。頂上近くには広くて気持ちの良い場所もあり、その上付近に朽原三等三角点(1061.20m)があります。アシビの藪をかき分けて探さなくても見つかるはずですが、付近にある「平石山頂そこ」という赤い標識が藪を指し示しているので、藪に突入して探しそうです。

しかし、平石山から南に尾根を縦走するには、まずはアシビの強力な藪を突破しなければなりません。これを抜けると歩きやすくなります。途中に「南平石山1051」と書かれた木板が下がっていましたが、場所は1051mピークの南の1060m+ピークでした。再びアシビを抜けて、1067mピークの手前に、地籍図根三角点だけでなく、金属プレートの四等三角点がありました。No.113667ですが、検索しても見つかりません。1067mピーク付近もアシビの大きな群生があり、尾根が広いので方向が分からなくなりました。なんとか東に歩いて行くと、少し降りた1030m+付近もアシビに覆われており、南側を少し巻いて進みました。アシビの生えていない所は広くて気持ちの良い尾根なのですが、それでも方向が時々分からなくなりました。結局高星山まで1時間ほどかかってしまいました。ここには新田三等三角点(1016.33m)がありますが、これも探すのは大変です。ピークにあるアシビの藪をかき分けて探しましたが、結局三角点はピークの南側斜面から少し登り返した所にありました。前回も探すのに苦労したのですが、場所まで覚えていませんでした。

ここから下山です。普通なら朝来市と神河町の境界の尾根をずっと南に下っていくのですが、少しショートカットしようと思って、高星山から東に広い尾根を歩きました。この尾根も所々にアシビが生えており、広いので迷いやすいのですが、雰囲気は悪くありません。923mピークには地籍図根三角点があり、展望もあります。ここからが本格的な下山なのですが、少し降りると巨大な岩に遭遇しました。標高850m付近にある岩です。本当ならここは北側の尾根を真っ直ぐ降りていけば良かったのですが、岩に圧倒されて位置を確認するのを忘れて、岩の西側を降りてしまいました。非常に急な斜面で、危険でした。この巨大な岩は地面に埋まっておらず、下側にたくさん洞窟のような穴がありました。岩の下に出ても急斜面は変わらず、尾根を探して降りましたが、また岩場に出てしまいました。これも地形図にある岩で、ここは慎重に現在位置をGPSで確認し、岩場をトラバースして東側に抜け出しました。この作戦は正解で、比較的緩やかな斜面を降りることが出来て、15分ほどで古い林道に出ることができました。あとはこの林道を降りて、生野学園に降りてきました。途中で簡易コンクリート舗装になりますが、コンクリートが割れたり土石流で流されたりしているため、単純な林道歩きとはなりませんでした。

6時間近く歩いていました。下山は素直に南の尾根を降りるのが正解だったでしょう。
展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「長谷」「生野」です。

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