2013年8月3日土曜日

銀山湖東の芦谷三角点

暑い夏は高い山に登って涼むのが一番です。しかし高い山に低いところから登るのは、標高差が大きくて大変です。そこで標高の高いところから登ろうと思って、標高の高いところを走っている道路を調べていたら、生野の銀山湖は標高400m付近にあることが分かりました。この付近の道路から登れば、700m級の山でも書写山並に登れるはずです。ということで、銀山湖の東側にある芦谷三角点に行ってみることにしました。

酷道として有名な国道429号線で銀山湖を抜けて市川の上流へと向かいました。魚ヶ滝は賑わっているので通りすぎて、その北に車をとめました。国道を北に歩くと、登りやすそうな尾根が目に入りました。急勾配ですが、土が意外としっかりしており、木に掴まりながら登っていきました。周囲は若い植林です。20分弱ほど真っ直ぐに登ると、ネットがありました。地籍調査のピンクテープが下がっています。ここからはネット沿いに尾根を登りました。このネットは途中から丈夫なものになり、プラスチックのネット2枚に金属ネットの3枚構成です。倒れている箇所は少なく、出入り口も見当たらないので、下手をすると出られなくなります。常に両側とも植林という訳ではなく、自然林もあります。地籍調査のテープは最初は北側(東側)に下がっているのですが、気が付くと南側に移っていました。確かにそこは北側にネットがひとつ倒れていて歩きにくく、南側を歩くのが正解です。そしてテープが再び東側に戻ると、720m+の主尾根に出ました。

主尾根でネットは西に曲がっていますから、ネットの東側を歩いて主尾根に出るのが正解だったようです。西に歩くとネットは北の谷に降りて行ってしまいます。芦谷三等三角点(732.24m)の周囲は伐採されていますが、展望はありません。この付近の杭には「白川」と書いてあります。ここから更に西に歩き、735m地点まで行きました。ここには共同アンテナの残骸がありました。最初はここから魚ヶ滝に降りるつもりだったのですが、歩き始めて2時間ほどで物足りなかったので、来た道を戻りました。30分で三角点に戻り、更に東へ尾根を歩きました。さっき通った720m+ピークを過ぎると730m+ピークがあります。この付近から周囲は美しい植林になりました(写真)。標高690m付近で尾根が東と北に分かれる所は、荷造り紐で囲ってありました。中央の枯れ木にも紐が巻いてありましたが、何でしょうか?この付近の植林は背が高く枝打ちされているため、見通しが利きます。北側の谷(榊谷)に向かって尾根がたくさん伸びており、どれも美しく植林されているのでそっちに行きたくなりますが、主尾根を歩き続けました。698mピークが近づくと美しい植林は終わりですが、尾根は歩き易いままです。再び植林になり、677mピークを過ぎて植林を降りていきますが、この付近は地形図で見るより複雑な地形で、尾根は細く谷は深く、楽しく歩けました。

最後は565mピークから西に降りました。真っ直ぐ北に行っても降りられると思いますが、尾根の方が安全です。この尾根は幅広くなだらかで、木の間隔も広いので気持ちの良い場所ですが、尾根を見失いそうになりました。正しく尾根を見つけて植林の中を降りると、最後はやや急勾配となって国道429号線に降りられました。この下山は大正解ですし、この尾根は登りにも使えそうです。目の前の廃墟は「土田商店黒川寮」だそうです。

ほぼ4時間でした。ほとんどは地籍調査のピンクテープと青い頭の国土調査の杭をたどって歩いていたような気がします。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「但馬新井」「大名草」です。

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