2012年9月22日土曜日

明延山と明神山


明延山は、宍粟市の北東の端の方、富土野トンネルの東にある山です([1])。一宮から国道429を走って揖保川を遡り、倉床川沿いに北上して桑垣を過ぎた所で青菜林道に入りました。ここは2011/09/24に来たことがあります。比較的良く整備されている林道を走り、「青菜川源流」の標識で道が二つに分かれている付近に車をとめて、源流の方向に歩きました。「うるしがさこ」(?)の標識の先の、地形図では右に行く破線道しか無い所で、再び林道が二つに分かれています。この真ん中の尾根を登りました。勾配は急ですが植林なので登りやすい尾根です。しかし標高差で50mも登ると再び林道に出会いました。先ほど左に分かれた林道の続きらしく、西から来てこの尾根でUターンしてまた西に登っていました。どこへ行っているのか興味がありましたが、主尾根に達するとは考えにくかったので、そのまま尾根を登り続けました。

勾配の緩やかな広々した植林を過ぎると狭い尾根に出て、西側が植林で東側が自然林となります。ちょっと藪っぽいのですが、すぐに宍粟市と養父市の境界の主尾根に出ました。ネットのある植林で、北側の山が見えます。ネット沿いに北に歩くと、ネットはすぐに無くなりましたが、やや藪っぽい感じです。途中で東側下方に林道が見えましたが、青菜川源流へ行く林道の続きかも知れません。明延山に近づくと広く木のない場所があって(写真)、南側の展望が広がりました。目立って高い山がないので、地形図と見比べても今ひとつ楽しみがありません。明延山三等三角点(786.35m)の周囲も広く、栗の木が生えていました。このピークは明延山というくらいで、明延からまっすぐ尾根を南に登ると出てくる地点です。そちらの方向の尾根も歩きやすそうでした。

ここからは東に縦走です。長い馬の背のような尾根を降りました。鞍部には破線道があるはずですが、形跡はありません。ネットがあって歩きにくい植林を登り、798mピークの手前に再び展望のある地点がありました。北の遠く方に妙見山、東には須留ヶ峰が見えます。798mピークを過ぎて鞍部から次のピークに登る斜面はネットと倒木とシダで埋まっており、非常に歩きにくい場所でした。しかしここを過ぎると尾根はミズナラ主体の自然林になって雰囲気が良くなります。なだらかで気持ち良く歩けましたが、770m+の尾根に登ると藪でした。この先は西側に展望があり、明神山四等三角点(791.24m)のある明神山([2])に着きました。周囲は伐採されていますが、三角点からの展望はありません。明神というのは、明延と神子畑の頭文字を取ったものでしょうか?明神電車というのもありましたね。この山は神子畑からはかなり離れていますが。

明神山からは下山で、南西向きの尾根を降りました。勾配はたいしたことありませんが、伐採した木が転がっていて歩きにくく、自然林になってほっとしました。そして、地形図どうりに林道に出ました。この林道はしっかりしており、自動車でも通れますが、谷は荒れています。林道沿いには「あしだに」「かまごや」「やなヶ段」などの標識があります。途中に江戸時代の墓が二基だけ立っていたのが印象的でした。そして、「青菜川源流」の分岐に出て来ました。

3時間半しか歩いておらず、ちょっと歩き足りない感じです。富土野トンネルから北の尾根はブナの自然林が素晴らしいのですが、こちら側は植林が多く、その点は期待はずれでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「大屋市場」「神子畑」です。

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