2012年1月21日土曜日

多可町八千代区のとんがり山


先週原山に登った時に、北に見えた山並みがありました。大和川を挟んで北側の山並みですが、岩場が見えてちょっと楽しそうなので登ってみました。登り口は、とりあえず中野間の八千代南小学校の付近から尾根に取り付こうと考えました。地形図を見ると山裾に民家が並んでいます。行ってみると大きな家が多いのですが、山側に家の無いところがあって、小さな祠が置いてありました。山に入るには神社から、ということで、ここから登り始めました。斜面にネットが張ってありますが、その南側を登って行きました。急斜面の植林を登って行くと、尾根に出て、あとは楽に歩けました。280m+あたりまで登ると木の無い平地があって、下野間方面が見渡せました。その先の410m+ピークはシダ藪です。ただしこの付近のシダは膝上まで伸びていることは少ないですし、踏み跡があるのでシダに邪魔されることはありません。

この後は稜線沿いにアップダウンがありますが、落ち葉を踏んで歩けるところとシダが生えているところがあります。ピークはシダが茂っていることが多いようです。時々南に展望がありました。シダ藪の細長い300m+ピークの後、小さな300m+ピークが二つありますが、二つ目のピークは伐採されており、その西側に降りると祠がありました。つまりここまでは山道が来ているということで、実際ここから北に降りるところに、はっきりした道がありました。落ち葉が心地よい自然林の尾根ですが、次の鞍部でこの道は南に降りて行ってしまいました。ここには、REDBIRDのライフル弾のケースが木に刺してありました。ここからはまたシダ藪で、次の320m+ピークもシダ藪です。

この次の340m+ピークは「しょうどの丸」というようです([1][2])。ここは切り開かれていて、付近は平坦地が多く、確かに城跡っぽい感じです。この先は岩盤の細尾根で、展望も良く楽しく歩けました。そして、東から来た尾根と合流するあたりはいかにも人工の掘りが多く、この付近は野間山城跡だそうです([1][2])。ちょっと城跡をぶらぶらしてから、西に稜線を進みました。一つ大きな岩があって、それを北に巻いて進むと、次はとんがり山の大岩です。近寄ると大きな岩です(写真)。天気が良くて乾燥していれば思い切って岩登りをするのですが、雨で岩が濡れていたので、北の斜面を巻いて登りました。この尾根にはずっと道があるのですが、ここは巻き道が見つからず、木に掴まって適当に登りました。足下は岩の上に少し土があるだけですし、木は枯れていて簡単に抜けてしまうものも多いので、かなり苦労しました。しかし、岩の上からの眺望は素晴らしいものでした。

この先は[1]と同じコースで、岩場の多い尾根を西に歩いて地籍調査のピンクテープの多い350m+の尾根に出て、南に気持の良い尾根を歩くと、道標と「子ども体験の森」の説明板がある360m+の分岐に出ました。ちょっと南に歩くと観音山です。観音山三等三角点(378.18m)と、東屋があります。雨が降り出していたので、助かりました。ここからは地形図どうりに木の階段付きの道があります。南東に下っていき、そのまままっすぐ進むと、地形図で破線道が終わっている地点の少し手前にある300m+ピークにも、東屋がありました。この東屋は低い松で囲まれていて先に進めそうもないのですが、無視して進むとまた道があって、小さな300m+ピークに出てきます。この後はごく普通の里山で、歩き易い尾根を南に行きました。313mピークから南東に降りて、さらに290m+ピークから植林の急斜面を東に降りると、坂山四等三角点(211.66m)がありました。この付近も人が地形に手を加えた感じがします。少し降りると貴船神社に出てきました。

岩場あり城跡あり遊歩道ありと盛りだくさんで、距離も長いのですが、登り始めてから降りてくるまでは3時間半ほどでした。ひどい藪も無く、展望も良いので、低山とは言え楽しめるコースでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「中村町」です。

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