2011年8月14日日曜日

長谷から足尾山周辺を一周


播但線の寺前のひとつ北の駅は長谷です。ここは犬見川が市川に合流するところで、長谷ダムや砥峰高原への道が分岐するところです。ここから足尾山の周囲の山を一周して来ました。ただし、足尾山にも足尾滝にも、残念ながら寄っていません。

起点は長谷郵便局の裏山にしました。鹿避けの金網がこの山をがっちりと取り囲んでいますが、郵便局の東に、県道39号線の山側に道があります。これに沿ってお地蔵様が二つ置かれており、二つ目の所に山に入る扉があります。ここから登り始めました。植林の作業道で急斜面を登り、一息ついたあたりに長谷小学校から道が登ってきていました。道しるべがあって、山の方は「東の林間広場へ」となっています。おかげでこの先は遊歩道を歩けました。次の分岐には「谷筋ルート」への標識があり、さらに「城山(見張所跡)」への分岐から登るとベンチがあり、ここが城跡のようです。地形図の362mピークになります。この先は遊歩道はありませんが道があって、さらに登ると「赤田城跡」という標識がありました。赤田というのは、この山の東の集落です。ここは、標高400mを越した付近でしょうか。

この後も植林の中を快調に登りました。450m+ピークを過ぎた次の鞍部は西側が伐採されて網が張られていました。正面に2011/06/14に登った高峰が見えます。600mを越して北に歩くようになると、少し倒木が増えてきました。しかし問題無く歩けて、大河内線7鉄塔に出てきました。周囲が伐採されており、眺望は抜群ですが、日差しが強いので早々に北の植林に逃げ込みました。付近には6や8の鉄塔への巡視路への分岐もあるのですが、急勾配の植林の中の道で、辿るのは難しそうでした。

この後はむしろ歩き易くなり、850m+の尾根に出て西に歩くと、足尾四等三角点(898.57m)に着きました。周囲は伐採されていますが、展望はありません。三角点は尾根の十字路にありますが、ここは西に歩きました。少し歩いてから尾根を北向きに降りました。このあたりは暗い植林で、ほとんど目標がありません。伐採された木やシダを避けて植林を歩くと、不思議な場所に出てきました。910m+付近は、植林の間の広い空間で、このあたりの山に時々ある空の見える空間です。ここから更に植林を歩くと、今度はもっと不思議な場所に出てきます。植林の中に草が生えていますが、シダなどではありません。どうやらここは沼地らしく、高山植物のような草が生えていました(写真)。その西の暗い植林を登ると、966mピークのある尾根に出てきました。少し荒れた尾根ですが、両側は植林です。

ここからは下山です。尾根を南に歩きました。倒木があって草が間に生えており、尾根を歩けない場所もありました。巻いて歩いて通り過ぎると、あとは問題無く歩けました。急斜面もありますが、尾根ははっきりしています。植林と雑木林とが交互に現れる尾根ですが、意外と道ははっきりしています。一番間違いそうだったのは、880m付近で尾根が分かれる場所で、ここは右(南)に行かねばなりません。810mピークは植林と雑木林の特徴の無いピークですが、ここから南東に尾根を降りると、まだまだ尾根が続きました。主に雑木林の尾根を降りましたが、植林になると作業道の名残がありました。そして、突然岩場になると、大河内線4鉄塔が立っていました。かなり危険な場所に立っており、西側は崩落していますが、岩場なので大丈夫でしょう。

ここからは関電の巡視路で下山しようと思っていました。5鉄塔に向かう道は足尾滝のある谷に降りるはずで、あとは谷沿いに降りる計画でした。しかし5鉄塔に向かう巡視路はすぐに急斜面に消えてしまいました。しかたなしに尾根に戻って、尾根伝いに南に降りることにしました。最初はあまり問題無く降りられましたが、最後の標高差100mくらいはシダが密集して生えている植林でした。シダが生えていないのは間伐された倒木の上だけですが、徐々に伐採された木も見えなくなりました。しかも急斜面なので、とにかく地面が少しでも見える場所を選んで降りました。急斜面なのでかなり危険です。最後は道路の上に出ましたが、法面は降りられません。道路に沿って歩くとところどころに扉がありましたが、結局林道の入り口まで行って、道路に出ました。この森は「県民緑税の活用(平成18年度整備)」となっていますし、この森は「野生動物育成林整備」となっています。なおこの林道には「足尾の滝 1.8km」と書いてありました。

4時間半歩きました。登りは距離は長いのですが、あまり急なところは無く、暑い中でも気持ちよく歩けました。山の上は平坦で、不思議な光景がいくつも見られました。下山は関電が巡視路を整備してくれることを期待しましょう。足尾山と足尾滝には、別の機会に行ってみたいと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「長谷」です。

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