2011年8月7日日曜日

前之庄三枝草の裏山


暑い日だったのでショートコースと思って前之庄から北に延びる尾根を歩きました。この尾根の北側は地獄鎌尾根から七種薬師に通じる尾根の西尾根となっています。登り口は三枝草の三枝草サンホール向かいの、獅子舞で有名な八幡宮です。神社の東に道があり、それを溜池の方に行くと墓地に上る階段がありました。墓地から更に扉を開けて山に入りました。なお、神社の西にある扉からも登れると思います。

この山は手入れの悪い植林という感じで、尾根の中央は歩けませんが、少し巻き気味に踏み跡を探して登りました。ようやく草が減ってきて植林らしくなってきたと思ったら、南から道が登ってきていました。どうやらこの山をお遍路に仕立てた方がおられるようです。さらに登ると「不動尊」「下山道」という標識があって、東に下山道があり、北に山を登ると岩をくりぬいて安置された不動尊がありました(写真)。他にもう一体仏像があり、その右の岩は天照大神宮となっていました。神仏混交のころからの信仰と思われます。ここからは前之庄市街が良く見えました。

この先はまた藪山登りとなります。消えかかった踏み跡を辿ると、ぬた場や共同アンテナの残骸があり、岩が多くなると290m+ピークに出ました。周囲は雑木林です。急斜面の北側を降りると、紅白に塗られた播磨線86鉄塔が立っていました。下にはススキが茂っています。この先はますます藪がきつくなりました。踏み跡はあって、赤テープのマーキングもあるのですが、マーキングの間があきすぎていて藪を通り抜ける道が分かりません。240m+の小さなピークの後、次の240m+ピークで方向を完全に間違えて、藪をかき分けて北に降りてしまいました。間違いに気がついて東にトラバースし、小さな谷を渡って尾根に登りましたが、この付近のシダ藪は非常に強固で、踏み跡があっても枯れシダや杉の倒木に妨げられて身動きが取れません。30分以上シダ藪と格闘していました。ようやく尾根に戻ると良い道があり、南に戻って調べました。道は尾根の東側に付けられているようですが、シダや倒木に負けて見つけられない場所もあると思います。

この付近からは、七種薬師とそこから南に連なる岩場がよく見えました。しかし尾根はシダで覆われていることが多く、踏み跡どうりに歩けるとも限らず、疲れる尾根歩きでした。250m+ピークにはぬた場が、その次の260m付近にもぬた場がありました。周囲に泥が跳ねているので水浴び場であることが分かります。西側の展望が得られる場所もありました。最後は290m+付近で下山路を見つけました。ロープが張ってあり黄テープのマーキングがあります。ここからは東の溜池に向かって下山しました。ここでもシダの多い尾根を降りましたが、マーキングが的確に付けられており、迷わずに降りられました。

本当はもっと北の岩場まで行って、岩ケ谷三角点あたりから西側に降りたかったのですが、この付近の山は道のないところを歩くのは得策ではないと判断して、東に降りました。牧場の臭いが苦手なので、本当は降りたくなかったのですが、さすがに藪漕ぎには疲れました。無理に北に進まず、送電線の巡視路(未確認)で降りてしまうのも正解だと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「前之庄」です。

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