2011年1月15日土曜日

上郡の倉尾愛宕山


上郡の岩木川の南には、二つの大きな尾根がせり出しています。これらを歩いてみました。登り口は岩木の鍛冶にしました。鍛冶地蔵像板碑を見てから西蓮寺の裏から登ろうとしましたが、この山は動物避けの柵で囲まれています。寺の裏こにはいくつか墓地がありますが、その背後をよく探すと山側に小道のある所があり、そこの柵を開けて山に入りました。針金をいくつもはずす必要がありましたが、道があるので通路に間違いないと思います。

シダの生えた尾根ですが、踏み跡があって問題無く登れます。少し登るとブロックで作られた祠がありましたが、中には何もありません。お賽銭が何枚かあり、その中に寛永通宝があったのが気になりました。この先は雑木林で、シダが膝くらいまで生えているのと灌木の枝が邪魔ですが、歩くには支障ありません。踏み跡はずっと続きました。高度が上がると千種川方面が見えてきます。238mピークは典型的な藪です。この山の名前は分かりませんが、西蓮寺の名前が船谷山西蓮寺だったので、船谷山かも知れません。尾根がやや西に曲がる付近では松の木が増えてきます。270mピークの先で一旦下りますが、この付近は岩場で展望良好です。この先は遠くからは岩場の斜面も見えていましたが、踏み跡はシダの中を登って行きます。300mを越して稜線に出ましたが、この付近は広い尾根で方向が分からず、しばらく東へ歩いていました。大きなシダが茂っている場所もあるので、慎重に方向を見定めなければなりません。この付近では道ははっきりしません。

この後は北西に稜線に沿って歩きました。意外と細い尾根もありますが、見回してもほとんど高低差の無い場所もあって、方角が分からなくなります。下草が無いので歩くのは楽です。374mピーク付近も道は無かったと思いますが、落ち葉を踏んで気持ちよく歩けました。その北ではなんとなく切り開きがあり、どうも西側から上がってきているような感じです。尾根が尖っているところでは細い道になり、広いところでは逆に窪んでいます。古い道なので草が生えていたり倒木があったりしますが、道に間違いありません。この道を歩いて行くと、東西に走る尾根に出てきました。この地点は道の分岐点に四角い標石が埋めてありますが、三角点ではありません。この尾根にも道があるので、西にある小屋尾三角点まで行ってみることにしました。小屋尾四等三角点(404.94m)まで往復30分とかかりませんでした。三角点の周囲は藪で展望はありません。

東向きにも尾根に道があります。これは尾根の南側に付いているので、394mピークには行けません。道から外れて行ってみましたが、植林なだけで特に何もありません。尾根に戻ると東に下りとなり、かなり荒れて歩きにくくなります。切り開きはありますが、尾根が北東に曲がる辺りは藪漕ぎになりました。しかしすぐに南側が植林になり、290m+の細長いピークに登る付近には南北に切通がありました。少し藪を抜けて300m+の細長いピークは歩きやすく、次のピークに細念四等三角点(305.82m)がありました。この付近もシダが元気です。ここからは下りですが、270m付近には祠があって、お地蔵様(お不動さん)がありました(写真)。この山の名前は、倉尾愛宕山と言うようです([1])。この後の下りはシダが膝くらいまでありますが、展望の良い岩場も多く、楽しめました。最後は柵に出てきましたが、ちょうど直角に曲がっているところで、扉があったのでそこから出ました。さらに柵に沿って降りると、畑の奥に出ました。

このルートは4時間半ほどかかりましたが、展望もあり、ほとんどは踏み跡があるので、歩きやすいコースだったと思います。ただし道を見失いそうな所も多いので、地図をしっかり見ながら歩く必要がありました。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「上郡」です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

興味深く読ませていただきましたが
お地蔵様(お不動さん)というくだりの
意味がよくわかりません。
愛宕にお祀りされているのは
地蔵なので、(お不動さん)と
イコールのように書かれているのは
なにか意味があるのでしょうか?

藪山探検隊 さんのコメント...

これは[1]に不動さんと書かれていたのでそう書いたのですが、確かに不動明王には見えませんね。