2010年12月12日日曜日

上野田から登る打呑口三角点


宍粟市一宮の東市場で右折して、染河内川を遡ると、庭田神社という歴史のある神社があります。ここから南に見える山にあるのが打呑口三角点です。庭田神社から川を渡って南東に林道が山の中に入っているので、これを登ってみました。できればあまり林道を歩かずに早く尾根に上がりたかったのですが、この付近の斜面は倒木処理が進んでおり、頑丈な金網もあって、近づきがたかったのです。

よく整備された林道で、「点の記」でも林道終点が自動車での最終到達地になっています。しかし終点まで行かず、道が川を西に渡ったところで、三角点から真っ直ぐに降りてきている尾根に取り付きました。迷うことのない一本道の尾根ですが、地形図からも分かるようにとても急です。標高差300mを1時間かけて登りました。最初は檜が多いのですが、だんだんに広葉樹の落葉が増えてきます。急勾配ですが、倒木や下草は少なくて、歩きやすい尾根でした。

打呑口四等三角点(735.62m)は、四つの石に囲まれているのですが、一瞬落ち葉しか見えず、無くなったのかと思いました。実はこの三角点は金属プレートなので、落ち葉の下に埋まっていたのでした(写真)。ここには以前に宮山から稜線沿いに来たことがあります(2009/07/18)。この岡城川沿いの長い尾根は、だいたいが植林の尾根ですが、680m付近の鞍部にはやや背の高い草が倒木の間に茂っていました。800mを越えて登り、北に歩いて830m+のピークに行き、そこから北の尾根に進んで次の三角点へ降りていきました。

この付近は植林もありますが雑木林も多く、登りでは迷うことはないと思いますが、下りでは見通しが効かないため進むべき尾根がよく見えません。そのため何回か尾根を外れました。正しい尾根は、ほとんどが歩きやすい植林です。時々はっきりした切り開きがあります。福田四等三角点(652.55m)は鞍部を過ぎてから登ったところにあります。

福田三角点を真っ直ぐ通りすぎて下山することも可能だったと思いますが、地形図で見ると勾配はキツそうです。「点の記」を見ると小学校から登るとなっているので、そちらの方向に、一番勾配の緩い北向きの尾根で降りることにしました。行ってみると、幅1.5mくらいの切り開きがあります。道というよりも尾根にできた深い溝という感じですが、はっきりした道があるのは良いことです。これで最後まで降りられることを期待したのですが、途中から道は谷に入っていき、両側から倒木が倒れこんでいて歩きにくくなりました。そこで西側の尾根に沿って降りました。周囲は植林で、伐採した木が多くてやや歩きにくい感じでした。最後は急勾配になり、一番下には金網がありましたが、出入口があったので楽に外に出られました。

三時間ほどの行程ですが、最初の登りは楽ではありません。足腰を鍛えたい方にお勧めです。展望は絶景と言うほどのものはありませんが、木々の間から暁晴山や行者山、また南の山も見えますので、結構楽しい山歩きでした。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「安積」です。

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