2017年10月9日月曜日

山崎の生谷から長水山

長水山は何度も登っています。今回のコースはいわばフルコースです。登り口は山崎町生谷です。地形図にはクリーンセンターの裏から登る破線道があり、付近の登山地図にも描かれていますが、何の標識もなく見つけにくいので、谷奥の溜池(法師ヶ谷池、新池)まで行って、堤防の脇から登り始めました。「夢を育む森」だそうです。この道は生谷霊園(官弦寺墓地を昭和61年に移設)へ上がる道ですが、登山道の標識があります。少し左右から木の枝が出ている程度で歩き易く、登っていくと、まず展望台そして東屋があります。東屋には「やまさき町並み鳥瞰図」がありますが、残念ながら木が伸びすぎてどちらからも山崎町はほとんど見えません。しかし少し登ると岩場の展望台があって、揖保川沿いに南の方角が望めます。下三津四等三角点(223.98m)もあります。ここを過ぎると尾根歩きですが、三津への道標はあるものの道はほぼ消えています。木の階段が作られているのですが、正直なところ歩幅が制限される階段は苦手です。尾根の東側には荷造り用のビニール紐が張られており、松茸山のようです。「入山禁止」で「罰金10万円」だそうです。途中の道標で長水山への距離が∞になっていたのには笑えました。

あまり起伏のない尾根ですが、最後は急登となります。ここには階段があるので木に掴まらずに登れました。西に林道で迂回して登っても良いと思うのですが。山頂には五十渡四等三角点(412.47m)があります。周囲は静かな植林です。ここからは長水山まで一本の尾根歩きです。階段が多いのには辟易しました。生谷の案内板には「木の階段3250段」とありましたが、なくても登れるところにまで作られている感じがします。途中に東屋があって望遠鏡が設置されていますが、見えるのは木だけです。この登山道は手入れがされていない印象があります。2kmほどの尾根歩きですが、さすがに整備された道なので、登り始めてから2時間弱で長水山山頂に着きました。長水城本丸跡があり、この付近の山城には珍しく石垣がかなり残っています。山頂には信徳寺というお寺がありますが、車が登れない山頂によく作ったと関心します。本丸跡から南に行った所は城跡の平地で、山崎一帯が見渡せます。写真は揖保川沿いです。蔦沢2三等三角点(584.16m)はお寺の裏側にあります。

下山は山頂近くで分岐する宇野からの登山道を降りました。かなり荒れており、斜面が崩れて道が埋まっている所もあって、道を見失いそうになりました。途中に「危険 この先道ほそい」という平成26年度の卒業生(伊水小学校の?)の作った板が落ちており、これを過ぎると少し道が広くなり、木の階段もありますが、それでもガレ石で埋まっている所がたくさんあります。さらに下っていくと、草の間を抜けるのは良いとしても、谷に入ると土石流で木の階段が完全に流されて石で埋まっている場所もあって、登山道とは言い難いと思います。案内板ではこのコースは家族向きなのですが、かなり疲れる道でした。最後には平成28年に完成した巨大な堰堤がありました。堰堤があればその下は安全なのでその上はどうなっても良いというのでしょうか?途中の「是ヨリ○○丁」の標石の字も読めなくなりつつあります。宇野に降り立って、県道429で出発点に戻りました。

このルートは10年ほど前に逆向きに歩いたことがあります。その時は宇野からの登山道は階段の整備された良い道でした。全体に放置されて朽ちつつある登山道という感じがしました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆ 下山以外は★ゼロです
地形図は「山崎」です。

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