前回(2016/3/25)は南の住山から登った丹波の松尾山と白髪岳ですが、今回は東の篠山口駅から登りました。駅からすぐの「大沢ロマンの森」へ入り、八幡神社を通って植林に入りました。道が整備されていて、たいへん登りやすくなっています。標高325mの禄庄城跡には説明板があります。木の間から僅かに町が見えます。ここからは尾根を縦走しました。尾根上には大沢城跡(422m)がありました。細長い平地があるだけですが、周囲は段々に削られていて、ちょっと山城らしい雰囲気があります。しかし細長いお城です。建物を建てるのも大変そうです。
更に植林を急登して歩くと、火とぼし山(標高約501m)という場所があり、篠山方面の見晴らしが良いので(写真)、のろしを上げたのでしょう。佐幾山城址への分岐があります。ここへは八幡神社から直接登れるはずです。この先もずっと整備された道があります。次は尾根から少し北に外れた場所に鉄塔がありました。斜面が急なのでプレートを読みに行かなかったのですが、播磨中央線121号鉄塔でしょう。眺望は良好です。この先はすぐに三角点がありました。音羽三等三角点(530.30m)で道の真中にあって展望はありません。さらに西へ歩くと、途中に味間新への道(ほとんど形を留めない)があって、その先には石仏がありました。
そして、「肩越の辻」という場所に出ました。ここは地形図でも破線道が集まっていますが、道があちこちから来ていました。一つは北の文保寺からの道、真っ直ぐ西は白髪岳、南は「高仙寺本堂跡より住山へ」となっています。ここは文保寺と高仙寺を繋ぐ重要な峠だったのでしょう。面白いのは西の道が松尾山ではなく白髪岳に向かっていることです。ちょっと西に歩くとまた石仏がありましたが、この辺で見た2つの石仏は文保寺と高仙寺を結ぶルートには乗っていません。その先には松尾山山頂への分岐があり、白髪岳への道は北を巻いていきます。松尾山へ向かうとやや急な登りで、大きな岩があるなと思ったら山頂に出ました。大きな岩は四角いものが多く、城に使われていたのでしょう。山頂は酒井城跡です。西向きには「白松の辻より白髪岳へ」という標識があり、分かりにくい斜面を降りてマーキングを探すと、「鐘掛の辻」に出てきました。ここは北を巻いていた道との合流点で、南はワン谷ですが、白松の辻はどこに行ったのでしょうか?
鐘掛の辻からは前回同様に白髪岳まで道を歩きました。ずっと木の柱の道標があります。白髪岳の北側はロープがありますが、足元が岩の所は滑りやすく、道ではなくヤブの中を登りました。白髪岳は素晴らしい展望が広がり、白髪岳二等三角点(721.50m)があります。今日は北にまた急坂を降りて、そのまま689mピークに登りました。ピークからは北側が見えます。ここからは北西に尾根を降りました。ちょっと狭くなりますが道はあります。途中に植林を北に降りる道がありましたが、そのまま尾根を644mピークまで歩きました。ここでは西にも道がありますが、そのまま北に尾根を歩くと、行き止まりのような感じになりました。ここは市境が北西に折れ曲がっている所です。市境の方は藪でしたが、よく見ると北東に細い道がありました。これを降りて行くと、播磨中央線一一五鉄塔がありました。ここも良い眺めです。鉄塔の北側は藪ですが、抜けると植林に入ります。ここは尾根に溝があって、それに沿って降りて行くと、最後は雑木林になり、金網に扉を見つけて茶畑の多い味間奥に降りられました。
松尾山までは2時間ほどでした。ほぼ全ルートに道がありました。なぜ文保寺からの道が松尾山ではなく白髪岳へ向かうのかとか、石仏の位置とか、分からないことがいくつかありますが、昔から人の往来が多かった山なのでしょう。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「篠山」です。
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