2015年10月3日土曜日

西から登る氷上町の高見城山

氷上町の高見城山には何度か登っていますが、いつも山頂から眺めると、西の加古川に向かって延びている尾根が面白そうに見えました。そこで今回は、西の氷上町佐野から登ってみました。

南から国道175号線を走り、佐野を過ぎるとすぐに右手の山裾に車を停めるスペースがあります。ここには扉もあるのですが、とりあえずここは下山地点と決めて佐野の方へ歩きました。佐野の集落を通る道が国道に出るところに園芸店がありますが、そこから国道を少し佐野の方へ戻ったところに山に入る扉があります。これを抜けると、その先は地形図にもある墓地でした。墓地の一番上から尾根を目指して植林を登りました。足元は少しシダが生えていますが、作業道を辿って尾根に上がりました。この尾根には切り開きがあり、少し藪っぽいにしても歩き易くなっています。少し登ると共同アンテナがあり、北の展望があります。その先は関電の黒いプラ階段があり、播磨中央線八二鉄塔がありました。篠ヶ峰を始めとして、あちこち眺められます。すぐ先の道端に小寺山三等三角点(357.56m)がありますが、大柿さんの09.12.8の赤プラスチックのプレートがありました。この付近は巡視路なのでよく整備されています。南の285mピークに向かう尾根への分岐には赤い「火の用心」が南向きにもありました。木々のトンネルとなっている尾根道を歩くと、次の鉄塔は尾根の少し北にある播磨中央線八三鉄塔です。ここも展望が開けていて、篠ヶ峰、白山、弘浪山、霧山、高見城山などが見渡せます。次の鉄塔はやや小ぶりの北摂長田野線八一鉄塔です。ここの北側で播磨中央線と北摂長田野線が交差しますが、播磨中央線が上を通っています。

この先巡視路は北の谷に降りて行ってしまい、尾根道は岩が増えてきます。そして441mピークの手前には大きな岩盤がありました。巻いていくこともできたと思いますが、無理矢理まっすぐ登ってみました。藪が邪魔ですが、岩盤の上からは南方面の展望が広がっています。そして一気に藪を抜けて、441mピークに出ました。この先は再び巡視路となり(巡視路がどこで尾根に上がってきているのか分かりません)、ついに高見城山と岩戸山を結ぶ主尾根の490m+ピークに着きました。ここでは、ちょっと南に降りてから、東側の巻き道を歩くことになります。南に降りた地点には「火の用心」が2枚立っており、岩戸山から歩いてくると間違えそうです。尾根の道はよく整備されていますが、次の470m+ピークなど完全に巻いています。そして丹波の森公苑への分岐を過ぎ、細尾根を歩くと紅白に塗られた播磨中央線八六鉄塔がありました。そして更に北に歩いて高見城山に着きました。ほぼ360度の展望がありますが、今回はススキが季節感を加えていました。高見ケ城四等三角点(484.96m)があります。この山頂は丹波市氷上町と丹波市柏原町の境界上にあるようです。

下山は北側の尾根と決めていました。この尾根は山頂に至るまでずっと見えていましたが、岩が多くて面白そうでした。しかしまずこの尾根にどうやって降りるかが大問題です。道はなく、適当に方向を定めて急斜面の藪を降りなければなりません。とりあえず北に歩き易そうな尾根を降りて、そこからトラバースして北西に向かう尾根に乗りました。乗ってしまえば切り開きがあります。しかしすぐに大きな岩の上に出てしまい、急斜面を降りて岩を迂回する必要がありました。その次も大きな岩盤でした。さらに次は荒い砂地となります。これは高見城山山頂からも見えていましたが、細い尾根の上ですので滑らないように慎重に歩きました。その先は砂地の斜面で、ここは掴まるものが無いので滑って降りました。その次は砂っぽい岩場の登りで、木に掴まって登りました。いつもは邪魔にしている松の小木も頼りになりました。登り切ると360m+ピークは森ですが、ピークの西端はまた岩場で、大きな岩を巻いて降りても岩場が続きます(写真)。展望も良いのですが、北摂長田野線八四鉄塔まで気が抜けません。鉄塔から西は岩は少なく、巡視路もあるので歩き易く、311mピークまで来ました。ここで巡視路は北東の尾根に向かいますが、下山は北西に一番長く延びた尾根を歩きました。整備された道ではありませんが切り開きがあり、途中ちょっと倒木で荒れている場所はあるものの、軽快に尾根を降りられました。最後は植林となりますが、作業道でシダの間を歩いて植林の下に降りると道があり、車を停めておいた扉に出てきました。

登りも下りも岩場が多く、岩場好きの方にお薦めのコースでした。

展望 ★★★
藪山度 ★★★
地形図は「柏原」です。

0 件のコメント: