2015年8月1日土曜日

笠杉トンネルの上を歩く

これは別名「笠杉山登山失敗記」です。笠杉山を北から登ってみようと思い、国道429号線を神子畑から西に走りました。橋を渡って大きくヘアピンで曲がる手前の所にお地蔵さんがあります。ここは神子畑川が南に曲がっている場所なのですが、南向きの谷は両側に林道があります。東側は「森林管理道 田路線」で、西側が「森林管理道 不動橋線」です。この谷の南の山から笠形山にまっすぐ登ろうと計画していたので、不動橋線を歩いてみました。谷は堰堤の上すぐの所で二つに分かれます。不動橋線はここから西向きの谷の北側を走りますが、深い谷のかなり上の所に作られています。そのため谷側はしっかりとした石造りです。谷は深くて岩が多いので、滝が何箇所かあり、景観は楽しめます(写真)。少し歩くと崩落があって、自動車は先に進めなくなります。その先は道がシダで覆われており、大きな草やイバラも生えていて、進むのは大変でした。その付近を抜けると歩きやすくなりましたが、じきに「不動橋線 終点」に着いてしまいました。終点は地形図の実線道の終点と同じです。計画では終点手前の所で谷を渡って反対側の斜面を登って尾根に出るはずでした。しかし、道が高い所にあるので、まず降りるのが難しそうでした。水量が多いので谷を渡れる地点も限られています。しかも反対側の斜面は地形図から想像するよりもずっと急峻で、植林が多いのですが斜面の崩落が進んでおり、足場が非常に悪そうでした。林道から先の破線道もありましたが、斜面に付けられている細い道なので崩落で消され気味で、あてにはなりません。

何度か行ったり来たりした挙句に、結局笠杉山ダイレクト登山は断念して、北側の尾根に上がることにしました。林道終点から北に岩の多い尾根を登って行くと、なだらかで歩き易い尾根に出ました。これを登って行くと、植林地帯に出てきました尾根に切通しがあって道が横切っており、地形図の破線道と同じ場所だったので、少し歩いてみましたが、斜面の道で消えてしまいました。しかたなく急斜面を北に登りましたが、最初から破線道を辿らずまっすぐ登るほうが楽だったでしょう。木につかまって登ると林道がありました。これは地形図の実線道で、時々車が走っています。これを少し笠杉山の方へ歩きましたが、先は長いので、林道が日本分水嶺の尾根まで上がった所で尾根に乗って、北に歩きました。植林の尾根は気持良くあるけました。笠杉トンネルの真上でしばらく風にあたって休憩し、さらに北に歩きました。ピークに上がって降りると、そこにはお地蔵さんがありました。ここが2013/05/23にも来た笠杉峠で、トンネルができる以前に歩いて通った道のようです。前と同じように神子畑側に道をたどり、道が消えてからはミツマタをかき分けて、林道に降り立ちました。

夏の熱い日に気持良く尾根を歩けただけでも幸せとしますが、いずれリベンジせねばならないでしょう。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「神子畑」です。

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