2014年8月19日火曜日

吉川から登るくらます

兵庫県を少し出て、鳥取県のくらますに登ってきました。山の西側の吉川から、長い尾根を歩こうと思いました。吉川の北から耕地の間の道を歩いて、途中で植林に入りました。よく手入れされた綺麗な植林です。やや急な斜面ですが、作業道もあって登りやすく、涼しい風も吹いていたので楽に登れました。しかし植林には終わりがあって、その先は厳しい急斜面でした。とはいえ大した距離ではなく、登れば平坦地で吉川四等三角点がありました。金属チップも埋め込まれているのですが改測となっていて標高が分かりません。地形図上は715.5mです。三角点から先は美しいコナラの林です(写真)。770m+ピークまで登ると北側はまた植林になりますが、植林も美しく枝打ちされており、文句のつけようがありません。ただし長い尾根登りです。958m地点には「山」の字の標石があり、ここを過ぎると再び自然林が増えてきます。そして登り始めて1時間半ほどで主尾根に出ました。

主尾根はいきなり歩きにくくなりました。自然林なのですが間にネマガリタケやササが生えています。ネマガリタケはさほど密集しておらず、間を抜けられる程度なのですが、それでも非常に邪魔です。1146m地点付近は林でネマガリタケは生えていませんが、それ以外の特に木の少ない場所は歩くのに苦労しました。そしてネマガリタケをかき分けて1260m+の平坦地に出ると、ここは木が生えておらず一面にササとシダが茂っています。よく見ると枯れたネマガリタケが残っていますが、枯れても横から槍で刺されるような感じで伸びており危険です。道の形跡は残っていますが、地面はほとんど見えません。水溜りもあります。日差しも強いので急いで南の林に入りました。ここを登るとまた木のない、今度はススキで覆われた場所があり、ここがくらますの山頂です。中央付近に岩がありますが、そのやや南に天狗岩三等三角点(1282.13m)がススキに埋もれていました。

下山はまず南にネマガリタケの尾根を歩きました。少し降りるとシダやササになりました。1144mピークまで歩こうかと思ったのですが、少し雲行きが怪しくなったので、西に尾根を降りました。尾根と言っても最初は斜面を降りるだけで、方向が定まらず、何度かトラバースしてやっと目的の尾根に乗れました。この尾根はかなり急勾配で、土も崩れやすく、降りやすいとは言えません。しかし、しばらく降りると美しい植林になり、途中からは作業道で楽に降りられました。ただしこの作業道は林道の脇の高さ3mくらいの所に出てくるので、降りられません。植林の中を少し南に歩いて、コンクリート舗装の林道に降りました。この林道は平成9年完成となっていますが、面白いことに降りて行くと途中から未舗装になり、普通乗用車では走れないような道になりました。最後は立派に舗装された幅広い林道に出ますが、分岐点では粗末な林道に見えました。あとは吉川までこのスーパー林道(県道72)を歩いて帰りました。

気持ちの良い登りでしたが、標高差は700mありますし、主尾根を歩くのは根気が要ります。あなどれない山でした。途中で少し氷ノ山や隣の大ボウシが見えました。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「岩屋堂」です。

0 件のコメント: