2013年10月27日日曜日

青垣峠から登る三国岳

多可の三国岳には、北に伸びる長い尾根があります。その先は青垣峠に達しています。これを使って三国峠に登ってみようと考えました。

まず酷道429号線で生野から青垣峠に行ってみました。峠の直前で道が細くなっていますが、ちょっと登ればすぐに峠です。峠の右手の暗く荒れた植林を登って、尾根に出ました。三国岳に向かって歩き出すと、いきなり急な下り坂があり、鞍部(地形図の594m地点)に出ると、西側には林道が来ています。これは大外から長野に向かう林道ですが、そこには姫路工業大学ワンダーフォーゲル部OB会による「三国岳へ」という道標が立っていました。つまりここからの尾根は公認の(?)登山道ということになります。同OB会は尾根のピークごとに「第一峰(1/8)」というような標識も立てています。一本道の尾根とは言え、分岐で迷うことはありうるので、これはとても親切です。私が間違えたのは第五峰の分岐で、後で見ると標識が倒れていました。大部分は植林の尾根で、気持よく歩けます。弥六ガマ四等三角点(673.14m)は、第六峰となっています。四六のガマならともかく、弥六ガマとは何のことでしょうか?713mピークが第八峰で、アシビの茂った開けた場所です。ここからはかなり急な上りがあって、三国岳山頂に着きました。三国岳三等三角点(855.16m)があります。

山頂には林道が来ており、これで長野に降りられそうですが、これは無視して三国峠へ登山道を降りました。御手洗池の跡を通って、軽快に三国峠に出ると、ここにも林道があって、姫路工業大学ワンダーフォーゲル部OB会による「長野へ」という道標があります。ここから林道で戻れば登山コース一周となるわけですが、もう少し山道を歩きたかったので、「多可の表銀座」をさらに歩き続けました。ここは2013/03/16に歩いています。ピークごとにアルプスのピークの名前が付けられています。けっこうアップダウンがありますが、歩きやすい尾根です。梅ヶ畑四等三角点(750.04m)まで歩いて、ここから北に尾根を降りることにしました。ここは表銀座を南から歩いてくると迷いやすい地点だと思います。

北に続く尾根も植林が多く歩きやすいのですが、ところどころ尾根に分岐があり、また地形図となんとなく違っているところもあって、GPSが無いと迷いそうです。美しい植林も多いのですが、天気が悪かったので暗い印象でした。長野四等三角点(739.11m)を過ぎて西に歩き、日吉神社の前に降りました。ここには以前に下見に来て橋があったような記憶があったのですが、実際には導水管の上に板を渡しただけで、しかも板が全長に渡って置いてないので、渡れないことが分かりました。水量が少なければ石伝いに川を渡ることもできたと思いますが、この日は雨の後で増水しており、結局急斜面を戻って少し南側の尾根で下山しました。この付近はかなり急な斜面が多く、木につかまって降りたので腕が疲れました。

やっと日吉神社の前に出ました。あとは林道で大回りして青垣峠に戻るのが一番安全な道ですが、地形図には北の山を横切る破線道があり、これを使って近道しようと考えました。この道は谷道で、雨の後ですし、あまり期待していなかったのですが、草が生えているとはいえ、意外としっかりした道でした。谷の奥で辿りにくくなる所もありますが、上を探すとさらに道があり、結局尾根に出られました。さらに北に大外まで谷沿いに降りましたが、これも谷の上の方に付けられた道でした。最後に川を渡れるかが心配だったのですが、ちゃんと橋がありました。この近道は大正解でした。

10kmほどの道のりを5時間で歩いているので、割りと軽快に歩けたと思います。植林が多いので、天気の良い日に歩くと気持ち良いはずです。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「大名草」です。

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