2013年7月20日土曜日

餅耕地から新設三角点巡り

養父市の餅耕地と朝来市佐中の境界の尾根には、古い地形図には載っていない新設の三角点が3つあります。それらを巡ってみました。登り口は餅耕地から南に伸びる林道で、先週(2013/07/14)に、町三角点からの下山に使った尾根です。少なくともそれを使うつもりで、破線道を歩き始めました。すぐに先週下山してきた林道への分岐がありました。どうも地形図と実際の道が違います。そのまま林道をまっすぐに登って行くと、もう一度東に折れる分岐がありました。これが地形図にある破線道の分岐だと思って直進したのですが、実はここを左に曲がらないと地形図のようには登れません。実際の林道は植林の谷を登っていきます。雰囲気は良いのですが、途中で予定の方向と外れていることに気が付きました。ここですぐに西側の尾根に登って414m地点から694mピークを目指すこともできたのですが、林道が歩きやすいのでそのまま谷を登りました。しかし谷の奥まで来ると道も怪しくなり、谷も荒れてきました。そのまま谷を登るのは大変そうなので、東側の植林の急斜面を登って尾根に上がりました。この尾根は、実は最初に予定してた破線道の通っている尾根でした。つまり、単に谷道で大回りしただけでした。

尾根に出てきた地点は、先週に植林に降りて行った地点よりも下でした。尾根には二重のネットはありますが、道はありません。ネット沿いに標高差200mを登って、ようやく主尾根にでました。町三等三角点(697.62m)は標石です。ここからは極楽の尾根歩きで、真夏ですが風もあって快適でした。西に歩いて最初のピークの694m地点には、朝来市の地籍図根三角点がありました。この付近もですが、意外と広々した所のある尾根です。この後は少し急斜面の登りがあり、やや暑さにバテながらピークに登ると、金属プレートの奥ヒナタ四等三角点(873.62m)がありました。この先は自然林と植林が交互に現れますが、歩きやすい尾根でした。しかし844mピークからいったん鞍部に降りると登りとなり、岩もあってやや急斜面となります。ネットがありますが、木に穴を開けて針金を通しているのには驚きました。少し登るとちょっと平坦になる、というのを3回繰り返すと、平らな頂上に出ました。ここには金属プレートの餅耕地四等三角点(936.82m)がありました(写真)。この先は北に尾根を降りますが、降りるのは2つ目の尾根です。気持ち良い植林地帯を抜けて歩いていると、登山案内板が立っており、「須留ケ峰1K約35分」と書いてありました。ここは2012/12/16に、餅耕地から「ベテランコース」で登ってきた地点です。この先は登山道が整備されており、周囲の林も気持ちよく、しかしそれでも休みながら北に歩き、大展望の広がる大杉山山頂(1048m)に到着しました。案内板ではここが須留ケ峰の山頂になっています。なお、案内板にある「小須留ケ峰948m」は歩いてきた尾根にあるはずですが、948mのピークは通っていません。餅耕地三角点のあるピークのことかも知れません。

大杉山からは2012/12/16と同じく北東に尾根を降りました。前回は雪が積もっていたので、今回は楽かと思いきや、意外と急斜面でした。特に前回は北側に尾根を辿って北から登ってくる林道に出たのですが、今回は南の谷を降りたために急斜面を下るはめになりました。やっとのことで地形図の林道に出ると、さらに東に歩きました。崩落が進み草ぼうぼうの林道に「5 速度制限 シートベルト着用」の札が立っていました。そして、地形図の805m地点の手前にある830m+ピーク南側の林道の脇に、草に埋もれた金属プレートのカンバ山四等三角点(822.12m)がありました。なぜ頂上ではなく林道の脇なのか不思議です。林道は805m地点の手前で終わっており、その先は美しい植林です。しばらく真っ直ぐ東に歩いてから、慎重に尾根を探して南西に下山を開始しました。この尾根は意外と急斜面が少なく、倒木や藪も無くて正解でした。462m地点は広々していますが、そこからはやや急な植林の尾根を下りました。最後は林道に出て、餅耕地に戻りました。

6時間の夏の山歩きでしたが、所々で風があって、暑さに負けずに歩けました。大杉山の北東で尾根を越している林道は、将来は広域基幹林道須留ケ峰線になるのだと思いますが、今は車で通るのは無理でしょう。

展望 ★☆☆ 大杉山山頂のみ
藪山度 ★☆☆
地形図は「大屋市場」です。

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