2013年6月5日水曜日

朝来の大宮山

前回2013/05/23に引き続いて神子畑付近の山に登りましたが、今回はもっと東側の山並みです。朝来市佐嚢の式内佐嚢神社([1])の裏山から登り始めました。最初は急勾配の植林ですが、すぐに楽に歩けるようになりました。時々は少し下りもあり、徐々に標高が上がっていきます。朝来市の金色に輝く地籍図根三角点を過ぎると周囲は美しい植林になったり、また自然林に戻ったりします。651mピークにも地籍図根三角点があり、周囲は伐採した木が転がっていましたが、展望は僅かです。その先の三角点の前にはかなり急な登り坂があります。これを過ぎて平坦な山頂を歩くと大宮山三等三角点(797.97m)がありました。三角点と同じくこの山の名前も大宮山なのかは分かりませんが、神社前の橋も大宮橋だったので、佐嚢神社が大宮なのかも知れません。

三角点から北西に急な下りとなります。最後の急斜面を降りると、694mの大呂峠です([2])。神子畑から佐中に抜ける峠で、峠付近には道はありませんが、峠の両側の谷には旧道が残されているようです。ここからまた植林の中をえっちらおっちら登ると、740m+のピークに出ます。ここからちょっと北の尾根にも行ってみました。最初は伐採した木が多くて歩きにくいのですが、すぐに気持ちの良い尾根になり、その北は伐採地の上なので展望が広がります。佐中川の北側の尾根や、西の山が見えます。佐中の林道が山の上の方にあり、須留ケ峰の方へ行っています。716mピーク付近は気持ちの良いなだらかな植林で、ぶらぶらと歩きました。それから再び740m+ピークに戻り、ネットの張られた尾根を西に歩きました。この付近の北側は、少し下がると伐採地です。696mピークも広々していますが、少し南に降りると神子畑選鉱場がよく見えました。かなり遠くですが、シックナーのへこみを斜め上から見ることができます。

この西も南側の伐採地の上の尾根なのでネットが張られており、アセビも元気で岩もあり、ちょっと歩きにくくなりますが、問題はありません。北側にもなだらかな広い伐採地があり、鹿に食べられないようにネットで囲って苗木を植えたようですが、まともに育ったものは無いようです。会計監査とかあったら大変ですね。さらに西に少し登ると、2013/05/23に尾根から上がってきた地点に出ました。この尾根は一度歩きましたし、下の方は堰堤の工事でかなりの急斜面を歩かざるを得ないので、遠慮して少し先へ行ってから鳥ノ奧ダムに降りることにしました。

前回と同じに気持ちの良い尾根を西に歩きました。国土調査の金属プレートを過ぎて、715mピークから南に尾根を下りました。最初はまずまず歩き易かったのですが、だんだん急になります。標高570m付近で尾根を間違えたらしく、谷の方に降りてしまいました。尾根を歩いていたのですが、岩場の上で行き止まりでした。なんとか巻いて降りようとしたのですが、余りに急斜面で滑落の恐れが高かったため、登り返して、正しい尾根を下りました。尾根は長く続きましたが、尾根を歩くのが正解かどうかはやや疑問でした。というのは、尾根を歩いても最後は結局谷と同じ高さまで降りなければならないわけで、それなら最初から谷を歩く方が楽かも知れません。この付近の谷は広くて、倒木はあまりありません。結局最後は谷に降りて、急勾配を木に掴まりながら下りました。出てきた地形図の破線道は、水路と並行して作られていました。鳥ノ奧ダムは鹿の楽園状態になっているようで、奈良公園のように鹿が戯れていたので(写真)、水路に沿って歩きました。水路には崖から落ちたと思われるバンビが一匹死んでいました。鹿と言えども慣れないと滑落するようです。この水路と道は一緒にトンネルも抜けています。最後はダムまで来たので、東端の道で下まで降りました。それからは神子畑川沿いに4キロほど歩いて神社まで帰りました。

鳥ノ奧ダムに降りる所は、もっと注意して降りるべきでした。岩場を無理して降りると、滑落して骨折、というような事態になりかねません。素直に[2]のように尾根を降りるべきでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆ この下山は★★★
地形図は「大屋市場」です。

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