2009年5月16日土曜日

大谷・仁豊野三角点

この日は天気予報では午後から小雨だったので、近場に行こうと思って広嶺山の北の尾根を歩くことにしました。雨が強くなったら即刻山を下りるつもりでしたが、結局あまり降らず、最後まで歩いてしまいました。

まず書写ゴルフ場から氷室池まで歩いて、橋を渡って北にある西尾根に向かいました。いつもは池の北側の道を歩き、橋のない溝を渡り、その東の枝尾根を伝って登っていたのですが、今日はその溝(沢です)の北の木に赤いテープで「371.8M or ヤマサかまぼこ」と書いてあることに気がつきました。この新しい(?)道で赤いテープを頼りに沢伝いで西尾根に登りました。トラロープもあり、枝尾根伝いよりも楽でした。

尾根に出た地点の標高は180m程度なので、頂上を目指して西に進みました。尾根にも赤いテープのマーキングがあり、224mピークではテープに224mと書いてありました。この付近には「キルナ」と赤ペンキで書いてある木が何本かありましたが、何があったのでしょうか?さらに西に少し歩きましたが、そのまま降りると夢前川に戻ることは明らかで、まだ雨も降ってこないので東にとって返しました。南の眺望のある地点を通り、少し尾根を降りると、ヤマサの工場に出る道への分岐がある鞍部に出ます。ここから更に東に登りました。

ここはよく来ている山ですが、今回は赤いテープが増えていました。いつものように氷室岳を目指して歩きました。氷室岳(狼谷三等三角点、371.77m)まで来ましたが、まだ雨はたまにぱらつく程度なので、尾根をもっと東に歩きました。これもおなじみのルートですが、今回は広峰神社への分岐の前に、南に「氷室池まで1.5H」の赤テープを見つけました。そういえば氷室池からここに出てきたことがあったかも知れません。

広嶺方面には行かず、さらに尾根を東に進んで、そうめん滝や須加院へ降りる鞍部も過ぎて、送電線の鉄塔に行ってみました。溝口線22です。昭和51年に建てたというわりには小振りの鉄塔でした。この先は尾根に道がありませんが、大谷三角点を目指しました。歩いてきた尾根は、昔の姫路市と香寺町の境界にあたりますが(最近の地形図には描いてありません)、三角点に行くにはこの尾根から東にはずれなければなりません。東の尾根を進んで最初のピークまではよかったのですが、ここで目的の尾根が見えないために南の谷に降りてしまいました。結局一度ピーク近くまで登り直して、東に行く尾根を見つけて、三角点に向かいました。

三角点のあるピークのてっぺんにはテレビの共同アンテナの残骸がありました。大谷四等三角点(295.43m)は、その少し東にありました。大柿さんのピンクのプラスチック板があり、2006/1/28となっていました([1])。随願寺と広嶺を経由して歩かれたようです。主尾根に戻って南東に進みましたが、藪がきつくなります。一部にはシダも生い茂っています。この先下山するまで、まともな道にはほとんどお目に掛かっていません。尾根にも灌木が茂っており、ちょうど顔くらいの高さに枝がたくさん伸びているので、それをかき分けて歩くのが大変でした。しかも灌木のせいで尾根を下るときに方向が見極められず、何度も間違った方向に降りて斜面をトラバースして戻ったので、大変疲れました。唯一の道しるべは町界を示していたと思われるプラスチックの杭でしたが、そんなに多くはないので、しばしば見失いました。261mピークも通っていますが、藪だったことしか記憶がありません。これほど疲れる尾根歩きは久しぶりでした。

この先も藪尾根が続きました。次の目的は仁豊野三角点だったので、244mピークの方には行かないように気を付けましたが、ここでも間違えて南に行きそうになったので戻って東に向かい直しました。藪が長く続きます。「鳥獣保護区」の赤い看板が立っていました。次は、南北に走る尾根に乗る必要があります。この尾根は、244mピークのある尾根の東側に、この尾根と平行して走っています。この尾根は慎重に探しました。尾根の分岐付近から南に降りると展望の良い場所がありました(写真)。ただしこの付近は背の低い松が多く、シャツの上から腕にチクチクと刺さります。

慎重に探した割には南に進む尾根にうまく乗れず、谷に降りてしまいました。降りると小道があるので少し南に歩きました。楽なのでそのままそうめん滝に降りて帰ろうかと思いましたが、初心貫徹と思い直して東の尾根に再び登りました。230m+のピークまで南下し、東に折れて190m+まで降りてからまた登り返し、藪を抜けて仁豊野四等三角点(215.30m)に出てきました。三角点付近の尾根には、ちょっとだけ道がありました。

後は下山でしたが、もう疲れ気味で思考停止していたので、そのまま尾根を東にすすみ、南東に藪を降りました。シダの少ない方向に降りて行くと、土砂置き場のような場所に出てきて、橋もあり、仁豊野の駅まではすぐでした。山の中では木があるので雨を余り感じなかったのですが、山から下りると結構降っていました。

このルートはちょっと歩きすぎです。それに最後の二つの三角点付近の尾根は厳しい藪が続くので、歩いて楽しい山ではありません。西尾根から氷室岳、あとは素直に広嶺かそうめん滝に降りるのが正解でしょう。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★

地形図は「姫路北部」です。

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