2007年4月27日金曜日

小野豆から上郡

上郡に小野豆という平家落人伝説で有名な村があります。ここは近畿自然歩道が通っているので,歩いて行ってみようという気になりました。

相生駅からスプリング8行きのバスに乗って,瓜生東で降ります。ここから西に歩きます。瓜生の村を抜け,大池の北側を通って,まず峠を抜けます。出てきた所は矢野町小河(「おうご」と読むのでしょうか)。ここには宇麻志(うまし)神社があり,参拝してまた山に入ります。

近くに西播変電所があるため,送電線がたくさん通っています。特に山の一番高いところにある送電線は巨大なもので,しばらく感動していました。道は流石に近畿自然歩道で,とても良く整備されています。あちこちに関電の「火の用心」があって寄り道したくなりますが,先を急ぎます。

バスを降りて1時間半ほどで,小野豆に到着です。山間の小さな村です。村に入るところに,「国威宣揚」と彫られた石が建っており,「小野豆少年少女団」とありましたが,この小さな村に何人の少年少女がいたのでしょうか?ここは平経盛が潜伏していたという伝説があって有名です。調べると歴史上は経盛は壇ノ浦で死んだことになっていますし,他にも経盛の墓はあるようなので,伝説と思った方がよさそうです。経盛が隠れていたという「ジャンジャン穴」を見て,「平家ふれあい公園」に登ると,南の展望が開けます。

ここが終着点ではありません。小野豆は陸の孤島です。山を下りなければなりません。近畿自然歩道は北の鞍居川に降りるようですが,それではつまらないので,上郡まで尾根を歩いて行くことにしました。地形図には林道が描かれていますが,じっさい良い道です。あまりに歩きやすくて面白味がありません。すぐに西播東岡山線8という紅白の鉄塔に出ますが,ここに小野山の四等三角点があります。この先は長い林道歩きで,1時間ほど歩くと,可愛らしい祠があります(写真)。どう説明して良いのかわかりませんので,写真を見てください。大正時代の雨乞いの石碑とか,NHKのアンテナがあり,近くに留山三等三角点があります。大柿さんのプラスチック板によると,ここは祇園山と呼ぶようです。

ここまでは退屈な林道歩きですが,ここからはエキサイティングな藪山歩きになります。20分ほどで開けた場所に出ますが,ここは鉄塔を撤去した跡です。南に展望が開けます。地形図の379m付近でしょう。この先は尾根道もありますが,藪もあります。40分ほどで次の鉄塔(上郡線16)です。この後は送電線の巡視路を辿って,上郡線17からは藪を降りました。上郡東町の奥にある溜池に出てきました。バスを降りてから千種川に達するまで約5時間でした。遊歩道や林道が多いので,あまり疲れませんが,最後は巡視路を上手に利用すれば,もっと楽に山を降りられたと思います。

展望 ★★★
藪山度 ★☆☆ 最後は藪だった



0 件のコメント: