2006年11月15日水曜日

桜山貯水池から城山へ お城だらけ?

姫路の西,青山の先に新日鐵が所有する桜山貯水池という貯水池があります。貯水池が建設されたのは1940年ということなので,事情が察せられます。そばには自然観察の森とか こどもの館とか,いろいろな施設がありますが,貯水池のまわりには周遊できる散歩道があります。貯水池の南側の山は一等三角点のある城山に連なっており,貯水池から城山を目指しました。

貯水池の南岸を歩いていくと(この時は秋で色づいた木が多く,貯水池も緑色できれいでした),姫路市と太子町の境界の走っている入り江があります。この付近から山に入りました。最初は境界どうりに沢を登るつもりだったのですが,地形図をよく見ると崖のマークがあるので,入り江の西南の尾根に登りました。道はありませんが,樹木の間が空いていて,さほど困難ではありません。羊歯もありますが,あまり多くありません。北斜面なので,概して植物は少ないようです。

尾根を登っていると,写真のように岩がたくさんあります。ケルンのように積まれたものもあり,人工物と思われます。桜山貯水池のまわりには,古い溜池によく見られる砂防目的の石積みがありますが,こんな高い位置にあるのも不思議なので,ひょっとして石垣か?という気がしますが,正体ははっきりしません。

途中からは赤いプラチックの杭も現れて,境界線っぽくなりますが,境界線はそのうちに東のゴルフ場の方に曲がっていってしまいます。そのまま南進を続けると,200+mの広いピークに出てきます。この付近にも人工的な石積みがたくさんあります。

難関は,この南の鞍部を渡るところで,このあたりは南斜面となり樹木の密度が増えます。さほどの急斜面ではないので適当に降りてゆきますが,藪が邪魔です。少し西に寄りすぎたため,鞍部に降りると西に流れる小川がありました。東南の植林に向かって登り返して,そのまま斜面を登っていくと,ゴミがたくさん落ちてる場所が見えました。予想どうり,ここは道路の下になっていました。不法投棄の多い山です。

道路を歩いて南にぐるっとまわって,シロヤマ49の電柱から尾根に登りました。しばらく藪っぽい尾根を歩くと,兵庫県の城山中継局,さらに一等三角点がありました。三角点の周りは眺望がありませんが,一等三角点の標石の大きさにちょっと感心しました。

さらに尾根を進んで城跡を観賞しましたが,南斜面は藪がきついので,中継局の保守用の道を降りました。途中で林に入って道路に出てしまいましたが,正しく行けばシロヤマ35の電柱に出てくるはずです。

このあと,北山にも行ってみました。こちらも城跡のようです。城山側から入っていくと,山の北側を周回する道があります。尾根へ直接出るには,採石場(採砂場?)の中を抜けます。

この付近の山は,姫路近郊の代表的な藪山と言っていいでしょう。人工物があるので楽しみがあります。他にもいくつか山があるので,藪漕ぎ覚悟で登ってみようかと思っています。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆

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