2023年4月4日火曜日

横行発電所から登る横行三角点

 


大屋川の側から日本の中央分水嶺にある横行三角点に登るルートです。同じ名前の三角点がすぐ東にもあり、2017/07/16には両方を通るルートを歩いています。今回は北の大屋川沿いにある横行発電所の近くから登りました。発電所から西に行くと、表は難しい字で読めないのですが、昭和26年に遭難された方の慰霊碑があり、その脇から関電の巡視路の黒いプラスチック階段が植林を登っています。非常に急な斜面ですが巡視路はしっかりと作られており、すぐに小ぶりの原横行線五八鉄塔に着きました。ここから見ると分水嶺までこの送電線の下はほぼ完全に伐採されています。鉄塔が低くて植林の背のほうが高くなってしまったものと思われます。この先も植林を登りました。急斜面ですが、植林なので木に掴まらなくても登れました。ちょっと登ると平坦地がありましたが、その先も急斜面です。周囲は自然林となり、広々した場所もあって、疲れますが登山としては楽しめます。683mピーク付近からは尾根が狭くなるので少し灌木が邪魔ですが、藪ではありません。分水嶺の稜線や残雪のある氷ノ山も見えました。いったん細い尾根に下ってから先の登りも急で、その先も急斜面ですが、この付近は植林なので滑ることはありません。802mピークを過ぎてもまだ登りで、やっと830m+ピークに着きました。広々した自然林です。ここには2017/07/16に栗ノ下から登ってきました。西に尾根を降りましたが、ここは北側が植林、南側が自然林の広い尾根で、日の当たる南側を歩いていましたが、標高850m付近は植林を通らないと登れませんでした。そして2021/11/13に通った分水嶺に出ると両側とも植林になりました。また少し斜面を登ると、横行三等三角点(940.12m)に着きました。なんども来ていますが、広い切り開きで日当たりの良い所です。


下山は横行三角点から真北に降りることにしました。ここは急斜面ですが植林なので降りられます。この先もずっと植林で、時々急斜面になりますが、楽な斜面を探して降りました。徐々に東寄りに降りて、地形図の破線道を探したのですが見つからず、植林の下は谷なので、谷に降りないように北に降りていきました。するとこの付近は耕作地だったらしく、整地されていました。いまは植林されていますが、高さ3mから5m程度の段差で平坦地が作られていました。何段か降りてから西に破線道を探しに行ったのですが結局見つからず、むしろ行き過ぎて西の谷に接近してしまいました。谷には降りられないので東に斜面をトラバースしましたが、この付近の地形はかんな流しの跡に似ていました。小さな凸凹がたくさんあり、当然急斜面だらけでした(写真)。いつまでも盛り上がった所を歩いていると降りられなくなってしまいます。早めにくぼんだ所に降りるのが得策でした。それでも段になった耕作地は降りにくく、特に石垣があると端まで行かねばなりません。時間をかけて降りていくと、最後は両側からの谷が合流している地点に急斜面で降り、岩を伝って谷を渡って谷の西側の道に出ました。この付近も東側には石垣がありました。谷沿いの道は斜面がミツマタの花で埋まっていたり大岩があったりで、楽しい道でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「戸倉峠」です。



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