2018年12月1日土曜日

智頭の樅尾城跡

用瀬の三角山から洗足山に歩いたときに、いずれはその南の尾根も歩きたいと思っていました。すると洗足山と牛臥山の間に樅尾城という山城の跡があることを知りました([1])。登山道もあるということなので、行ってみました。

登山口は智頭ICを出て北に行った中島の集落の北の外れにあります。地形図の林道を登って行き、道標のあるところで西に折れて、その上の支尾根に上がります。平成27年に作られた新しい林道がいくつかあって、ややこしくなっています。林道を作ったときに道標を増やしてほしかったと思います。だいたい間違いなく登って行けたのですが、西の谷で林道が終わってしまいました。どう見てもその先に道はないと思って、少し戻って森林作業道中島二号線に入って西に向かって登りましたが、これも斜面で終わってしまいました。しかしすぐ上に尾根あるようだったので、細い作業道を探して斜面を登りました。少し平らなところに出てきましたが、見上げると急斜面です。しかし頭上を送電線が通っているので、東に向かってその下を通って斜面を登り、大内用瀬線21鉄塔の立っている510mピークの手前で主尾根に上がりました。

主尾根は下草は全く無く、落ち葉がほとんどなので歩きやすく、南に展望もあります。南斜面は非常に急ですが、その下に鉄塔が立っていて、巡視路は主尾根から降りて行くようでした。ずっと落ち葉のなだらかな尾根で気持ちよく、524mピーク付近は北側に少し削られた場所があって城跡かと思ったのですが、林道の跡のようでした。その先の鞍部は板井原から道が上がってきていて、峠地蔵という案内板があり、じっさいにお地蔵様があります。ここは狼煙場だそうです。この西は少し登りですが、尾根から南側にロープが何本か張られていました。土砂崩れ対策でしょうか?この付近の南斜面は木がほとんど生えていません。25鉄塔がすぐ下にある560m+地点から登りになり、600m+に樅尾城跡の案内板と地図があります(写真)。すぐ下には26鉄塔が立っています。この付近が城跡とすると、非常に細長く、たしかに両側が切り立っていて難攻不落という感じです(実際には落ちたようですが)。堀切や曲輪ははっきり残っています。城跡を見にさらに北に歩き、601mピークからその次の600m+ピークまで行きました。この先は植林だったので、ここから引き返すことにしました。

山の上の地図で見ると登山道は峠地蔵のある場所に登っているようでした。これで中島に下山しようかと思ったのですが、目的は尾根歩きなので、もっと歩いてみることにしました。尾根を510mピークまで戻り、さらに南東に歩きました。こちらも自然林が気持ちよく、勾配も少ないので楽に歩けました。東は板井原の谷がすぐ下に見えます。496m地点の南には電柱らしきものが立っており、中島から板井原へ電気を送っていたのかも知れません。538mピークに上がって、ここから下山することにしました。幅広くわかりにくい尾根をなんとなく西に降りましたが、なるべく植林か植林と自然林の境目を降りました。すぐに狭い作業道があって、それを降りました。途中で峠越えの道にも出ましたが、尾根を降り続けました。1mくらいの幅の作業道や、溝になった道が多く、降りるのに苦労はなかったのですが、選択肢が多すぎるのが問題でした。植林ばかりなのでどちらに降りても降りられたと思います。最後は岩鼻神社に出てきました。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「智頭」です。

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