2018年11月23日金曜日

遠阪峠の南の山

遠阪峠は山東町と青垣町の堺にある峠で、今は朝来市と丹波市の市堺ですが、昔は但馬と丹波の国境でもあったと思われます。いまは北近畿豊岡自動車道の遠阪トンネルが作られていますが、峠を通っているのは国道427号線です。普通車310円のトンネル通行料を節約したいのか、意外と通行量は多いようです。しかし峠にあるホテル好楽園は廃墟と化しています。単に閉まっているというだけでなく、vandalismというのか、建物のあちこちのガラスが割られています。ガラスを割って売れるものは何でも持っていったのかも知れません。心霊スポットではないと思いますが、かつてこのホテルに泊まった楽しい思い出を持っている人達にはつらい光景だと思います。

ホテル跡から東に歩くと丹波市の看板があり、ここが峠です。峠の南側は急斜面ですが、木に掴まって登ることができました。植林の作業道を探して急斜面を登ると、東側から道が上がって来ていました。峠の東側から歩いて来られるのですが、峠から登ることに意義があったと納得しました。その道から黒いプラ階段で小振りな佐治養父線一一ニ鉄塔へ上がれます。ここから尾根を登ると、日蔭四等三角点(497.13m)がありました。名前とは違って切り開きで陽が射しています。603mピークの付近からは東側にネットが張られており、その向こうは藪です。西側はほぼ植林でした。その先の620m+ピークには、お地蔵様がありました(写真)。峠でもなくお地蔵様が置かれるには不思議な場所なので、どこかから移されたのかも知れませんが、後ろの石積みの上に載せられていたのかも知れません。ちょっと和田山方面が見えて、柴三等三角点(662.35m)に着きました。

柴三角点からは東に尾根を歩きました。植林もありますが落ち葉を踏んで歩ける所も多く、倒木もなくて気持ち良く歩けました。653mピークからその北の650m+ピークへは一度鞍部に降りますが、ここから西の谷は木が倒れていて航空写真でも地面が見えています。鞍部からは谷は見えませんが、逆にこの鞍部は西の尾根からもよく見えていました。この先も落ち葉を踏んで歩ける尾根で、気持ちよく歩けました。地形図で630m+のやや広く平らな場所がありますが、尾根の分岐が多くて迷いそうでした、さらに東に歩いて600m+には木の生えていない場所があり、人工的な感じがしました。このあともさらに尾根を東に歩き続けました。だいたい自然林で、落ち葉で滑りやすい場所もありました。そして400m+くらいの所で南に降りましたが、ここはなんとなく傾斜が緩いというだけで、はっきり枝尾根と分かるわけではありません。しかし勾配はさほど急ではなく、楽に降りられました。最後は金網の扉が2回あって、非常に急な斜面を降りると、今出川親水公園に出てきました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「矢名瀬」です。

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