2015年12月26日土曜日

丹波の天王坂から五大山

以前に氷上町の霧山を歩きましたが、今回はその北にある山を歩きました。氷上町油良から天王坂まで登ると、切通の東側に「分水界五台の径 天王坂登山口」という看板がありました。そういえば、この尾根は分水嶺でした。さっそく斜面を登って尾根に出ると、歩きやすく整備されています。282mピークを過ぎて、地形図にもある長見からの道と合流し、北摂長田野線一〇六鉄塔があります。次のピークには長見四等三角点(318.27m)がありますが、ここは亀の座(五郎兵衛)という山だそうです。この山の北では「油良坂」への指示が西に降りる道に付いており、地形図の破線道で西に降りるようになっていましたが、何も考えずに北に真っ直ぐ歩きました。こちらは巡視路になっているようで、黒いプラ階段が整備されています。地形は複雑でどこが分水嶺かよく分かりませんが、振った雨は好きな方向に流れるでしょう。油良坂の切通には林道が通っていますが、倒木が多く車では通れません。

油良坂の西側に三日月山への標識があり、北に道があります。これは巡視路らしく、尾根には上がらずに北摂長田野線一〇八鉄塔に着きます。ここから尾根に上がると、三日月山の道標がありました。急坂を登ると417mピークで、さらに急坂を登ると、三日月山(514m)に着きました。地籍図根三角点もあります。地形図には直登せずに東に向かう破線道が描かれていましたが、分水嶺を歩くなら直登せざるを得ません。三日月山からは、かなり急な斜面を降りて、登り返すと「幸世村直営地界」という石標があり、地形図どうりに油良への下山道があります。そして坂を登ると五台山山頂です。ベンチと、かなり地面から露出してしまっている白毫寺三等三角点(569.09m)がありました。ここに来るまでもかなり展望はあったのですが、ここからも西に東に展望が広がっています

五大山から北に急坂を降りると、北摂長田野線一一二鉄塔がありますが、そこに「愛宕山、鷹取山方面途中難所があります。小学低学年以下のお子様連れの方は、行かないで下さい」という札があります。確かにここから見る北の愛宕山は岩山です。登ってみるとトラロープもあって道は整備されているのですが、急峻な岩場だらけなので、滑落したら危なそうです。岩場を抜けると「京都愛宕山遥拝所」という札がありますが、高みに登ると京都方向を拝むには目の前の木が邪魔でした。ここを過ぎると愛宕神社があります。小振りですが灯籠には寛保3年(1743年)と書いてありますし、昔から信仰を集めてきたのでしょう。ここから美和峠までは50分とありましたが、参道で下山することにしました。落ち葉が積もっていて、道がわからなくなる所がありましたが、トラロープや標識がたまにあって、間違えずに下山することができました。登山道の入り口には注連縄があって、山全体が聖域のようです。

あまり意識しなかったのですが、歩いた尾根は全て分水嶺でした。「分水界の径」という札があちこちに立っているのですが、見た時に一瞬「分水界の怪」と読めてしまって困りました。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「黒井」です。

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